津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■有吉家文書「年中行事抜粋」リスト

2020-10-07 19:38:42 | 史料

 今回の史談会の資料として使おうと、8年も前の資料を取り出して読み始めた。
リストにしておこうと思い、すべてを取り出してみるとナンバーリングが出鱈目もよいところで、笑ってしまった。
改めて見てみると、侍稼業も大変だなとつらつら思ってしまう。
なんと決まりごとが多いことか、有吉家は世襲家老のお宅だが、このように立派な記録が残されているのもさすがな事ではある。
この中から、史談会で使うものをチェックしているが、なるだけ少なくしようと目論んでいる。
皆様も御暇があれば御覧じろ。ご先祖様の苦労のほどが判りますぞ。

大津御迎之式
大津御迎之式--続
(2)御着座之式
(3)御着座後初而召出之式
(4)御着座後初而御登城之式-1
(4)御着座後初而御登城之式-2
(6)御着座後御奉行所御入之式
(7)同時習館江御入之式 - 1
(8)同時習館江御入之式 - 2
(9)年頭御入之節講尺初被仰付候節
(10)御出入之式
(11)窺日之式
(12)御格帳并考蹟志らへ等之内心覚之大旨左之通
(13)召出日之式
(14)披雲閣召出
(15)御発駕ニ付被仰渡之式書抜・一
(15)御発駕ニ付被仰渡之式書抜・二
(16)御発駕前日之式
(17)御発駕之式・一
(18)御発駕之式・二
(19)御発駕之式・三
(20)御発駕ニ付而為御見立大津御一宿江罷出候式(一)
(21)御発駕ニ付而為御見立大津御一宿江罷出候式(ニ)
(22)御在國年五節句御禮式(一)
(23)御在國年五節句御禮式(二)
(24)諸御禮
(25)佐野御間申渡之式
(26)鷹之御間申渡之式(一)
(27)鷹之御間申渡之式(二)
(28)堅メ之式書抜
(29)口之間申渡之式
(30)犬追物御賞賜申渡之式
(31)孝心御賞美之手数
(32)八後申渡之式
(33)會議之式
(34)寄合之式
(35)窺帳奥書左之通
(36)会議御入之式
(37)出火之節之覚
(38)御裏召出之式
(39)御放鷹等御供之式
(40)来年御参勤御供調九月中被仰付候式
(41)玄猪御禮之式
(42)今晩御後禮来年御参勤之御供被仰付申渡之式
(42)時習館不時被為入高覧之式
(43)時習館定日之講釈御入之式
(44)於御城御武器見分之心得
(45)五節句御禮之式 1/2
(45)五節句御禮之式 2/2
(46)講堂御賞美申渡、同席之子弟御用左之通
(47)四日政府出初、同日時習館出初、東榭御入之事

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■史談会準備のため、侍帳改定一時お休み

2020-10-07 10:39:51 | 徒然

 侍帳改定にのめり込んでいたが、史談会10月例会まで10日をきった。
熊本日々新聞に掲載をお願いするための案内が、そろそろタイムアウトの状態になり昨日からパニック状態である。
今回は招聘講師の依頼もしておらず、自らやるしかない。
又「地図散歩」ならぬ「絵図散歩」で行こうと考え、これは以前会員Sさんのリクエストがあっていたのだが、病に伏され、過日帰らぬ人となられた。
遅ればせながら、約束を果たさなければならないという想いである。手元の絵図や各種紙資料を引っ張り出したり、PCの資料を見直したりして、10日もあれば資料の作成もできるだろう。なんとかやれそうだと目途をつけた。 

今日は午前中、熊日さんに連絡メールを入れ、会員諸兄に案内状を作り発送を終えた。約3時間の猛スピードである。

三卿家老・有吉家に残されていた文書「年中行事抜粋」は、城中・花畑邸・時習館などで行われる御規式の詳細が記されていて、これを荒尾のS先生に遠路おいでいただきお話を伺った。まだ刊本にはなっていないから、当時の会員だけが所持する貴重な資料である。この有吉家文書に今一度光を当てたいと思っている
絵図を眺めながら、この文書から、該当項を取り出してお話ししようと思っている。

例会は来週の土曜日17日だが、今週の土曜日のような気がしていて、血圧も上り大いに身体に悪い。


 

 

 

 

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■細川小倉藩(369)寛永六年・日帳(二月廿三日~廿七日)

2020-10-07 06:52:47 | 展覧会

                      日帳(寛永六年二月)廿三日 ~廿七日                

         |       
         |     廿三日  安東九兵衛
         |

三齋ヨリ忠利ヘノ |一、三斎様より、追而 忠利様へ被進候 御状壱通幷靏壱つ、爰元ゟ差上せ候様ニとの儀にて、中津
書状幷鶴ヲ江戸へ |  御奉行衆より書状にて、夜前持せ被指越候事、則今日江戸へ上ヶ申候事、
上グ       |
江戸へ上グ物数ノ |一、今日江戸さし上候物数覚
覚        |
 及台子     |  一、御きうたい 弐つ 箱弐つ入、
 大丸盆     |  一、大丸盆   三つ 箱壱つ入、
 鶴       |  一、靏 三つ内 壱つハ 三斎様ゟ 殿様へ被進候、
         |          壱つハ 源兵衛打候也、
         |          壱つハ かい申鶴也、
 川口ノ苔    |  一、川口ノのり 一包  壱斗五升、
 切熨斗     |  一、きりのし  一箱  三斗入
         |  右之分、御鉄炮衆飯田七左衛門・古藤一太夫二渡、江戸へ上候、但、壱駄分也、
江戸大廻ノ船   |一、江戸大廻ノ御船頭中村喜兵衛舟ニ、 御六様へ上候杉原弐束、此詰ニ御国小帋拾束入、此送切手
杉原紙      |  ハ林隠岐仕、遣被申候事、
豊前小紙     |
伊勢参宮     |一、小林久助此中在郷へ参、昨夜罷出候由にて、登城被仕候、舟便次第、参宮仕由被申候事 

         |       
         |     廿四日  加来二郎兵衛
         |                                   先殿ニてノ、

         |一、岡部道宇子息ニ付候而、江戸へ被参候歩之御小性衆松岡角太夫登城被申、〇様子申渡候事、
         |                             (有清)
彦山座主ヨリ材木 |一、御寺御材木之儀ニ付、彦山座主御奉行衆ゟ之返事、又■重而座主御坊ゟ之御返事共ニ二通、此方
ノ返書      |  ゟ彦山へ遣申状二通うつし仕、川田八右衛門・矢野勘右衛門式ア少殿へ持参被申、右之様子被申
         |  候段々、式ア殿被仰候ハ、座主若キ人ニて、か様ニ被申候間、いそき落合、山杞取之儀申付可然
         |  由被申候事、
日向ノ材木購入ニ |一、日向ニ而御材木被成御買候、此御材木取ニ御舟を被遣候か、無さ候ハヽ、うんちん舟ニ而成共と
船ノ手配     |                    (白井)(鏡)
         |  りよせ候様ニと、河田八右衛門被申候、兵介・善右衛門ニ御舟申付候ヘハ、今程御舟無之由申候
惣積衆ノ損得ノ勘 |  ゆへ、さ候ハヽ、日向ニ而舟を借、つミ廻候か、爰元ニてかり解候かを、物積衆かんかへられ可
考ヲ求ム     |  然由、申候ヘハ、日向ニ而御かり被成、御勝手ニ可成も、爰元ニ而御借リ肥成、御勝手ニ可成哉
         |  とも不存由被申候ニ付、万事御損徳をかんかへ候へと被 仰付候ヘハ、引切万事沙汰可被仕由、
         |  かた/\申渡候事、

         |       
         |     廿五日  石本三介
         |

上リ畠ニテ壁土ヲ |一、阿部甚五郎登城ニ而申候ハ、篠崎上り畠にて、御かべ土取申候跡ニ、竿をあて可申候間、御横目
採ル       |  を一人被下候様ニと申候、其方ハ土を取候役人にて候処ニ、其御役迄を不仕、きこへさる竿を打
白土奉行聞へザル |                        (河田) (矢野)
竿ヲ打ツカ    |  可申とハかつてん不参候、御作事奉行之儀候間、八右衛門・勘右衛門ゟ被申候へと申付、返し候
         |  事、

         |       
         |     廿六日  安東九兵衛
         |

秀林院塀ノ修理  |一、秀林院ゟ、使僧を以被仰越候、御寺の東の方之へいころひ申候間、被仰付可被下由被申候、此方
         |  ゟ申候ハ、御使得其意申候、同作仕様子我々ハ不存候間、御作事奉行衆ニ相尋、可申付候、残へ
         |  い共ころき不申様ニ、内々御用心可被成旨申渡事、
竹屋喜兵衛刀道具 |一、竹屋喜兵衛登城ニ而申候ハ、明後日日なミ能御座候間、豊後・日向・さつま表迄参候て、道具を
         |  も買可申と存候、さやうに御座候ヘハ、御銀子をちと被遣候ハヽ、御道具ニ可成物ニ見当候ハ
         |  ゝ、認可参由申候事、
磨上ゲノ刀ヲ見損 |一、喜兵衛前廉かい申候刀すり上物、銀子卅めニ調参候処ニ、見損、はきれ御座候間、解刀ニ成共た
ヒ刃切レアリ   |  て候て、仕替可申と存由被申候、一段可然候、かへ可被申由申候、先ゟ八寸ほと前ニこぼれ在
下刀ニ立テ仕替へ |  之、其内ニ刃だけ切れ存之、此方も見届候、 殿様御目ニもかけ置候由、被申候事、
ントス      |
肥前鍛冶惣右衛門 |一、同人申候ハ、肥前かち惣右衛門ニ御腰物三つ被仰付候、出来仕由にて、此中持参仕候内、壱こし
ニ誂エシ刀出来ス |  ハ出来能候付、取置候、今一腰打直、持参候へと、申聞遣候、重テ主留守中ニ持参仕候ハヽ、
         |  取置候へと、申付置由候事、
         |        (立成) 
         |一、言上相調、道家左近右衛門尉所へ持せ遣、渡候事、
         |      (か脱)
京へ柄鮫目貫紫革 |一、京へ、御つさめ・御目貫・紫皮・歳暮ノ小そての切手、松岡角大夫ニ上せ申候事、
歳暮ノ小袖ノ切手 |

         |       
         |     廿七日  加来二郎兵衛
         |

妙円寺住持職認可 |一、妙円寺 御前相済、江戸ニ而、御両 殿様へ御礼申上、昨日小倉着仕候由にて、登城被仕候事、
サル       |

  

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