津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■細川小倉藩(446)寛永六年・日帳(九月十日)

2020-12-30 11:11:22 | 細川小倉藩

                      日帳(寛永六年九月)十日

         |                        
         |    十日  加来二郎兵衛
         |  

         |      (坂崎成定)
         |一、三斎様ゟ道雲ニ被成下 御書、私請取申候、       道雲内橋本八右衛門(花押)
         |                        鳥うたい候て、
なべ女児ヲ安産ス |一、遠藤吉右衛門尉登城にて申候ハ、 御なへ様今夜〇七つ時分ニ輙御祝被成候、江戸へ便宜御座候
         |                  (南条元信室、細川興秋女)  
         |  ハヽ、御分を可被進之由、被仰由也、心得申候由申候、御息女之由申候也、
福王十蔵祇園神事 |一、福王千松登城ニ而申候は、十蔵登城仕候而、加申上候へとも、手前取紛申候間、私を進上仕候、
能ニ翁ノ面ヲ懸ク |  今日祇園任御神事、翁の面を懸ヶ申候由申候也、
         |      (三淵重政)
三斎書状ノ請取  |一、三斎様ゟ長岡右馬助内太田左太郎ニ被成下候 御書、慥請取申候、則相渡可申候也、
         |                            長岡右馬助内
         |                              有田吉右衛門(花押)
         |一、三斎様ゟ山路太郎兵衛ニ被成遣候 御書、慥請取申候、追付太郎兵衛ニ相届可申候、
         |                     志水新丞煩故、内 榎本権右衛衛門(花押)
         |                                  〃
         |                            可児清左衛門内
         |一、三斎様ゟ可児清助ニ被成下候 御書、慥請取申候、      木村六太夫(花押)
病気見廻願    |一、金津助次郎被申候は、弟相煩居申由候間、知行所へ罷越、見廻申度由、被申候間、被参候へと申
         |  渡候事、
鉄炮長柄足軽ノ飛 |一、明石源左衛門与高野小兵衛、又長柄衆神戸喜平次与三蔵、右両人、江戸ゟ為御飛脚、今日参着
脚ノ旅程     |  候、江戸を八月廿五日に立、大阪へ今月四日ノ朝着、大阪を則四日ニ出船仕候由、申候事、
江戸ヨリ来状ノ覚 |一、右ノ御鉄炮衆持来 御書覚
         |  一、三斎様へ御文箱壱つ、
         |  一、我等共へ御書壱通、
         |         (木下延俊)
         |  一、式ア殿へ、右衛門太夫様ゟノ御状壱通、
         |         (長沢賢長室、沼田清延女)
         |  一、松井少吉ゟ伊予殿へ参候状、黒瀬九郎右衛門をよひ、伊予殿へ進之候へと申渡候事、
百石取ノ内江戸へ |一、百石取之内、江戸へ遠キもの壱人、則下国被成十日ゟ内ニ、御上せ可被成候間、可申付置旨被
遠キ者ヲ一人出府 |        (敦行)  
セシメ      |  仰下ニ付、続平右衛門ニ御書之趣申渡候、三上平五郎ゟ外、遠キ仁無之候、先平五郎ニ可申付
         |             (樽)
         |  由、被申候、かへニハ朽井左衛門をこしらへさせ可申由、被申候事、
忠利下刻後十日以 |一、御下国被成十日ゟ内ニ、江戸へ加々山主馬可被成御上せ候間、可申被旨、則主馬ニ申渡候事
内ニ加々山可成ヲ |
出府セシメル   |
         |       (山名宗由)
年頭ノ使者ヲ山名 |一、年頭ニハ、三淵藤十郎殿を江戸へ可被遣旨、則 御書■趣書状にて、藤十郎殿へ申入候、被得其
宗由へ命ズ    |  意由、御返事候事、
         |一、田辺平介も江戸へ可被遣由、被 仰下候、是ハ今ほと御使ニ、京都へ被越遣置候也、
         |                                  〃         
         |           (元明)
         |一、江戸ゟ之便宜ニ、住江甚兵衛所へ同求馬所ゟ差越申状内ニ 御書有之由、仁兵衛知行所へ参候ニ
書状請取     |  付而、私慥ニ請取申候、以上、              甚兵衛内
         |                                河崎甚介(花押)

 

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■ご恵贈御礼・諸田玲子著「女だてら」

2020-12-30 06:33:24 | 書籍・読書

                    女だてら

 京都府京丹後市峰山町丹波の相光寺のご住職・西田承元師から諸田玲子氏著の「女だてら」ご恵贈を賜った。深く御礼を申し上げる。
そしてこの本は、熊本史談会会員でもあるM様にお送りいただいたものを、M様の御手を煩わせて当方にお届けいただいたものである。
M様にも感謝申し上げる。
相光寺のご住職・西田師は、京都金閣寺ご出身のご住職だが、かって金閣寺に在ってのち還俗した下津棒庵(公卿・久我通堅の三男)が加藤清正に仕え、その子孫が細川家に仕えたことについて、お問い合わせをいただいたことがご厚誼をいただく発端である。
もう六・七年前の事なのだが、まだ直接御目にかかったこともなく、このようなお心使いにおおいに恐縮をするとともに感激している。

西田師は「藩校サミット」に積極的に関与させ、熊本の代表をつとめられているM様ともご交遊が深い故、こちらにお送りいただいたという事らしい。
M氏の出自の地も又京都であり、「牧」(福知山?)であり、これを以て氏とされている。

著者・諸田玲子氏の「あとがき」によると、主人公である女性の漢詩人・原采蘋について西田師から教え受けられて構想を練られ上梓に繫げられたとある。
師のご厚意だと思われるが、その諸田玲子氏の為書きまで入れていただいて居り、大いに恐縮している。

人の絆のありがたさを大いに感じている。皆様方にただただ感謝である。

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