毎日ご紹介している「小倉細川藩・日録」に寛永六年に入ってから盛んに「吉田縫殿助」の名前が登場している。
この人物は、細川家に枝葉を広げた豊後大友一族五家の内、細川家内に於いては大友義統の嫡流ともいえるが、大友・松野は名乗らず「吉田姓」である。
縫殿助は500石、義統からすると曾孫にあたる。能吏であったのだろう、肥後入国後は奉行を勤めている。
縫殿助の読みは「ぬいのすけ」だと確信しているが、縫殿進(ぬいのしん)の名にご丁寧にルビをして「ぬいどのしん」とする小説(島田真祐著・身は修羅の野に)がある。それも一か所にはとどまっていないから、これはわざわざそうしたと考えるべきなのであろうか?
義統五男 再興
大友宗麟---+---大友義統ーーーーーーー 義乗---+---義家(無嗣断絶)==*義孝・・・・・・・・・・→ (旗本大友家・高家)
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| +---義親ーーーーー縫殿介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→ (細川家臣五百石・吉田淳家)
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+----松野右京---+--主殿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→ (細川家臣 二千石・松野孫三郎家)
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| +---*義孝(嫡家相続)
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| +---義冬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→ (旗本松野家)
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+---利根川道孝---松野織部---+==亀右衛門==亀右衛門 ・・・・・・・・・・・・・・→ (細川家臣 千五百石・松野亀治家)
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| +----善右衛門----又右衛門・・・・・・・・・・・・・・・→ (細川家臣 五百石・松野一葉家)
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+---半齋--------八郎右衛門 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・-→ (細川家臣 千七百石・松野八郎家)