津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■怪しからぬ暑さ

2022-07-09 12:39:15 | 徒然

 熊本の夏は西風だといわれる。私が昔仕事でかかわった古いお宅は、西に庭を設けてもみじ等の木々を配し、その庭に打ち水をし、庇を深く出して日を遮り、廻り縁の障子を開け広げて風を入れて居られた。
軒端につるした風鈴が、庭の木々を通して吹く風をとらえて涼し気に鳴っていた。
クーラーがお嫌いといわれるご夫妻は、籐の敷物を敷き詰めた部屋で、浴衣を召されて団扇で風を送りながら「怪しからん暑さですな」と仰っていた。
その時は面白い言葉だと思って調べてみると、「怪しからぬ=普通ではない」という意味もあり、大いに納得をしたことであった。
もう30年ほどの前の話だが、夏の暑さも今日のようにはなかったように思う。
その後古文書に親しむように成ったら、夏の不快な暑さの事を「怪しからぬ暑さ」と表現していることを知った。
30年前には使われていた言葉だが、まだ通用するのだろうかとふと思った。

 

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■今日のお仕事

2022-07-09 06:43:42 | 徒然

 30㎝ほどの高さになった資料の山が、可動式の棚(高さ80㎝)の上に乗っかっている。
この間も左足小指の上に本の山が崩れて痛い目にあったから少々かたずけようと考えた。
今度は本ではなく紙資料だ。一枚/\が積み重なっての30㎝だから、これまたかたずけながら見入ってしまう。
つけっぱなしのTVから、安倍元首相銃撃事件の安否の報道が流れているのを聞きながらである。
そうこうしている中で、行方知れずの史料が出てきたり、数日見当たらなかった万年筆が見つかったりする。
ある調べ物をしているが、そのコピー資料が場所を替えて一枚/\顔を出す。これはまとめてファイルした。
真新しいcampusノートが三冊も出てきたし、新品のルーズリーフの束(100枚)迄でてきた。
そんな中、図書館で大変お世話になる「上妻文庫」の内容のリストが出てきた。これも長い間行方不明だった。
古文書のコピーや、古い手紙、会議ノートが顔を出すに及んでは、思わず見入って時間を費やしてしまう。
これらをある程度系統ごとにまとめてみるが、さて行く先をどうしようかと考える。
夕方になり、「安倍元首相死去」の報が流れると、すっかり手が止まってしまい、この山は二つに分かれた低い山に替っただけである。
今日は早めの散歩を済ませたら、またこの二つの山の解消に掛からなければならない。

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