「御の字」という言葉は、もう時代劇の世界の言葉だと思うのだが、辞書検索をしてみたら次のように出た。
《江戸初期の遊里語から出た語。「御」の字を付けて呼ぶべきほどのもの、の意から》1 非常に結構なこと。望んだことがかなって十分満足できること。「出費がこの程度で済めば―だ」2 最上のもの。 「―の太夫」〈... [さらに]
とある。八っあん・熊さんが使いそうな言葉だが、現代人も結構使っているようだ。
処が『御』の字は、古文書に中にはうようよしている。御家老・御番頭・御奉行・御小姓、さらには御茶道・御医師・御庄屋・御職人等々きりがない。全て「御上のもの」という発想である。御鷹・御犬は言うに及ばず、御駕籠・御舟とくる。「御パレード」である。通常の会話の中でも「御」は省かれる事はない。「付けりゃー良いってもんじゃーなかろう」と思うのだが、所用で出かけた銀行で「御印鑑・御印鑑」と何度もやられて、「私のは判子ですから」とちょっと嫌味で言ってつもりが・・・通じた様子がない。
八っあん・熊さんなら、「判子・・御の字じゃーねえか」と言ってくれそうだが。
《江戸初期の遊里語から出た語。「御」の字を付けて呼ぶべきほどのもの、の意から》1 非常に結構なこと。望んだことがかなって十分満足できること。「出費がこの程度で済めば―だ」2 最上のもの。 「―の太夫」〈... [さらに]
とある。八っあん・熊さんが使いそうな言葉だが、現代人も結構使っているようだ。
処が『御』の字は、古文書に中にはうようよしている。御家老・御番頭・御奉行・御小姓、さらには御茶道・御医師・御庄屋・御職人等々きりがない。全て「御上のもの」という発想である。御鷹・御犬は言うに及ばず、御駕籠・御舟とくる。「御パレード」である。通常の会話の中でも「御」は省かれる事はない。「付けりゃー良いってもんじゃーなかろう」と思うのだが、所用で出かけた銀行で「御印鑑・御印鑑」と何度もやられて、「私のは判子ですから」とちょっと嫌味で言ってつもりが・・・通じた様子がない。
八っあん・熊さんなら、「判子・・御の字じゃーねえか」と言ってくれそうだが。