【ぼちぼちクライミング&読書】

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「張り込み姫」垣根涼介

2010年04月14日 20時23分19秒 | 読書(小説/日本)
「張り込み姫」垣根涼介(新潮社)

取り寄せていた本が来たので、さっそく読んだ。
シリーズ3巻目。
これで、シリーズ全作読んだことになる。
(既刊本3冊なので、後は新刊待ち)
今回の業界は・・・英会話学校、旅行会社、自動車業界、出版社。
前巻同様、業界ネタが楽しめる。

出版社を扱った章がよかった。
著者の仕事観も表現されている。
(以下、転載)
高学歴、イコール優秀な人材とは、限らない。学歴で証明できるのは、極言すれば、迅速な事務処理能力と、答えの確定した事象への理解力、全般的な知識及び一般的な教養の高さに過ぎない。
大事な局面に立ったときの判断力、ファジイな問題に対する洞察力、そして自らの進退を賭けたときの決断力は、学歴とは自ずと別の、個々人本来のポテンシャルや気質に負うところが大きい。
 そしてそれらの要素は、自分が生きていくうえでの仕事という主題を、どういうふうに捉えているかの一点に尽きる。それにより、本来のポテンシャルや気質がさらに大きく変質して、人格に肉付けされていく。

(以上、転載終了)

また、興味深かったのは旅行会社の章。
旅行業界ってこれほど厳しかったんですね。
旅行代理店には時たま行くが、よく顔ぶれが変わる。
担当者もよく変わる。
「それなりの」事情があったんですね。
でも、このキャラクター設定とエンディングはちょっと・・・著者のナルに引いてしまう。
まぁ、読んでソンはないけどね。

【ネット上の紹介】
今回のターゲットは、英会話学校、旅行会社、自動車業界、そして出版社―。
仕事の意味を、働く理由を、迷うあなたに問いかける、
リストラ請負人・村上真介、次はあなたの会社へ。



*既刊本2冊

「セックスボランティア」つづき

2010年04月14日 20時14分05秒 | 読書(風俗/社会/貧困)

先日、ノンフィクション「セックスボランティア」を紹介した。
その後気になって、ネット検索してみた。
キーワードは「障害者専門風俗」。
けっこう出てくる。
「高齢者」とセットになっている店が多い。
店のスタッフの「女の子」も介護経験があったり、ヘルパー資格を持っている。
プレイ中に失禁したり、脱糞の可能性があるかもしれない。
体調悪化して、救命措置が必要な場合もあるかもしれない。
自分で寝返りがうてない方もいるだろう。
様々な困難が予想される。
その為か、東京など、料金割高感がある。
大阪は比較的良心的。
名古屋は少し安めに感じた。
以下、料金体系の一例。(転載)

 
ビジター
メール会員
入会金
無 料
70分コース
22.000円
18.000円
90分コース
30.000円
24.000円
120分コース
40.000円
32.000円
180分コース
54.000円
43.000円
延長30分
10.000円
指名料
2.000円
 
ホテル代は別途

話は変わるけど、これと比べると、クライミングジム利用料金は安い。
1日中、開店から閉店まで、へろへろになって腹筋がつるまでいても2000円。
スタッフの方も、親切に教えてくれる。
お得感では、クライミングが圧倒的勝利。
習慣性、常習性の比較では・・・・どうだろう?
個々人本来のポテンシャルや気質でしょうね。
(このセリフ、「張り込み姫」からのパクリ!)

PS
ちなみに、一般のスポーツジムは、10,000円/月、くらい。
また、英会話学校に行ったとすると、
入会金30,000円、レッスン12,000円/60分、教材費数万円。
世の中お金・・・である。