【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

鞍馬山・貴船神社

2010年04月26日 22時34分15秒 | 登山&アウトドア(関西)

鞍馬山、貴船神社にハイキングに行ってきた。
出町柳から叡山電鉄に乗り換え、電車に揺られること30分。
鞍馬駅に降りると、空気が冷たい。
史跡旧跡多数あり、見どころ多い山行。
データを記しておく。

鞍馬駅→由岐神社→九十九折参道→鞍馬寺本堂→大杉権現社
→奥ノ院
→西門→貴船神社→結社→奥宮→貴船駅口
歩行2時間25分 距離6.7km
資料データ:「行楽の山歩き」(東京地図出版)より

Kurama-dera sanmon.jpg
標高差500mくらい、距離もたいしたことない。
しかし、名所旧跡が夥しくあり、文学上も意義多し。
平家物語・義経に始まり、清少納言、和泉式部とくる。
とどめは古事記、磐長姫命、木花開耶姫である。
さて、私は過去数多くの神社仏閣を訪問したが、今回も「安全祈願」を行った。
また、貴船神社は「縁結び」の神である。(さすがにカップル多かった)
今まで、出雲大社をはじめ、私は「縁結び」の神社仏閣もいくつか訪問してきた。
「縁」と言っても、「男女の縁」だけでなく、様々なものがある。
おかげさまで、今でもクライミングや読書の縁が続いている。
これこそ霊験ご利益、というものだろう。
Kibune Shinto Shrine001.jpg
以下、ネットで調べた興味深い逸話を転載しておく。
なお、今回の写真は私の撮影ではない、ネットからの転載である。(御容赦)

【鞍馬寺・・・ウィキペディアより】
京都の奥にある鞍馬山は山岳信仰、山伏による密教も盛んであった。そのため山の精霊である天狗もまた鞍馬に住むと言われる。鞍馬に住む大天狗は僧正坊と呼ばれる最高位のものでありまた鞍馬山は天狗にとって最高位の山のひとつであるとされる。
枕草子』は「近うて遠きもの」の例として鞍馬寺の九十九(つづら)折りの参道を挙げている。

【貴船神社・・・ウィキペディアより】
社殿は本宮・結社(中宮)・奥宮の3箇所に分かれて建っている。
結社(ゆいのやしろ)は、本宮と奥宮の中間、本宮から上流側300メートルの場所にある。その立地から中宮(なかみや)とも呼ばれている。
磐長姫命を祭神とし、縁結びの神として信仰される。磐長姫命が縁結びの神とされることになった理由として次のような伝承がある。天孫瓊瓊杵尊が磐長姫命の妹の木花開耶姫と結婚しようとしたとき、姉妹の父の大山祇命は、磐長姫命も共に奉った。しかし、瓊瓊杵尊は木花開耶姫とだけ結婚したので、磐長姫命はそれを恥じ、「縁結びの神として良縁を授けん」と言って当地に鎮まったという。

和泉式部が貴船神社に参詣したときの歌が後拾遺和歌集に収録されている。「男(夫の藤原保昌)に忘れられている頃、貴船神社に参拝し、御手洗川に蛍が飛んでいるのを見て詠んだ歌」として、
「物おもへば沢の蛍も我が身より あくがれいづる魂(たま)かとぞみる」
(恋しさに悩んでいたら、沢に飛ぶ蛍も私の体から抜け出した魂ではないかと見える)という歌である。
それに対して貴船明神が返したと伝えられる歌、
「奥山にたぎりておつる滝つ瀬の たまちる許(ばかり)物な思ひそ」
(奥山にたぎり落ちる滝の水玉が飛び散るように、(魂が飛び散ってしまうほど)思い悩んではいけない)も後拾遺和歌集に収録されている。

後の時代に書かれた『沙石集』には、このときの参詣の様子が詳しく書かれている。和泉式部は巫女に縁結びの祭を行わせたが、その一環として巫女は、和泉式部の着物の裾をめくって陰部を露出させる作法をすることを迫った。和泉式部はそれを拒否したが、その様子を夫の保昌が神社の陰から見ており、その態度に感じ入ってその後は夫婦円満になったという。

PS【覚書】
平安時代、京の都から辿り着くだけでも一苦労。
その分、達成感も大きかったでしょうね。
ところで、鞍馬山入山料、200円必要。
また、お土産のことを考えると、逆コースの方が充実しているような気がする。
次回、ういろうを購入したい。


モーレツ!イタリア家族」ヤマザキマリ

2010年04月26日 21時28分18秒 | 読書(マンガ/アニメ)
モーレツ!イタリア家族」ヤマザキマリ(講談社)

ヤマザキマリさんのコミックエッセイ。
イタリア人と結婚し、その夫の実家で大家族生活。
大変な苦労、と思われる。
それをすべて笑いに昇華している。
そこに著者の底力を感じるし、それだからこそ「テルマエ・ロマエ」のような優れたコメディが創作できるのであろう。

ところで、大勢の個性派イタリア人が登場するが、
なんと言っても1番は姑・マルゲリータ。
夫の実家はニワトリを50羽くらい飼育しているが(食用に)、
これを一度に殺してしまうシーンがすごい。
この活力・行動力はすごい。

また、この姑が日本観光にやってくるシーンがある。
姑を日本に招待すると、親戚・友人も集めてしまい総勢9人になる。
この9名を引き連れて日本各地をまわってゆく。
「日本上陸」とタイトルがつけられ、3章分を費やして描写される。
インパクトのある章である。

購入する前、もう少し薄口を予想していたが、
非常に濃い内容であり、読み応えがあった。