【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「元気のでる山の食事」大森博

2010年10月01日 22時54分46秒 | 読書(山関係)
実用書だけど、読んでいて楽しい。
山に行ったとき何を作ろうかなぁ、って思いながら読んだ。
私が気になったメニューを書いてみる。

P32、赤飯中華ちまき
P34、ガーリックトースト
P82、フリーズドドライとろろ飯
P88、そのまんま焼きおにぎり
P122、かんたん豚汁
P168、雪上で作るデザート3種

どう?なかなかおいしそう。
P174「どうしても食欲がないときはどうするか」の文章も参考になる。
山でバテた時があるが、固形物が喉をとおらない。
何時間も歩いて疲労困憊。
栄養補給、体力増強のため食べないといけない。
頭で分かっているが、食べられない時がある・・・それほどしんどい時がある。
そんな時に、この本は役に立つ。
(それって、計画自体に問題あり、って感じだけど)
まぁ、今ならそこまで追いつめない。
ゆるめの計画を立て、練習もして本番に臨むし。
(つい、自分を追い込んでしまうのがクライマーのサガか?)

PS
最近はスーパーに行ったら、レトルト食品コーナーとかを見て回るようにしている。
山に使えそうな食材がないかなぁ、と。
一般家庭向け食材でも、けっこう山に持って行けるのが出回っている。
ごはんもアルファ米だけじゃないし。

「Real Clothes」槇村さとる

2010年10月01日 21時16分37秒 | 読書(マンガ/アニメ)

人生には目に見えない選択がいくつもある。
それらを意識、あるいは無意識に選択しながら生きている。
また逆に、目に見える大きな選択もある。
次の3つである。

①学校(どこに入学するか、それにより出会う友達も全く異なってくる)
②仕事(何を職業とし、どこに就職するか?)
③結婚(誰と結婚し、生活するか?あるいは結婚しないか)

女性の場合、③に際して、さらに選択を迫られる場合が有る。
つまり、結婚か仕事か二者択一の選択。(男性にはこの選択はほとんどない)
この作品は、10巻目に入って未だ完結していないが、
前半部分のクライマックスのテーマがこれである。
ヒロインのセリフ、「まさか私がこんなことで悩むなんて」、と・・・非常にリアリティがある。
(ヒロインがどう選択したか気になる方は、実際読んでみて)
ホント、読みごたえのあるお仕事マンガである。

さて、この作品の特徴を書いておく。
普通、少女マンガというと、ライバルが登場して、意地悪や陰湿ないじめが描かれたりする。
この作品にはそういうのがない。
また、女性向き作品でありながら恋愛濃度が低い。(佐々木倫子作品同様、読んでいてヘンな疲れがなくて嬉しい)確かに、ヒロインの恋愛も描かれるが、「仕事」と「生活」を描くための材料として使われるにすぎない。特にライバルらしき人物もいないし、女性社会だけでなく、一般社会でもよくある足の引っ張り合いもない。登場する皆さん全て、真摯に仕事に取り組んでいるのである。全員が前向きに生き、仕事をしている。熱心に仕事をしていて、そこに出てくる悩みと向き合い格闘する姿を描いている。
だから、読んでいて気持ちがいい。
直球でがんがん勝負する心地よさである。
こんな作品ちょっとない、と思う。
ストレートな快感を味わってみて。

PS
著者は1956年生まれ。
非常に息の長い作家である。
昔はもっと硬いペンタッチだったようにおもうけど、今は柔らかな印象を受ける。
(ちなみに昔、山岸凉子さんのアシスタントをしていたらしい・・・驚いた!)
この作品を読んでいて、(なんとなく)くらもちふさこさんのタッチを思い出した。
ちなみに、くらもちふさこさんは1955年生まれ。
(昔、美内すずえさんのアシスタントをしていたと言う・・・こちらも驚き!)

PS2
むりやりクライミングネタと結びつける。
なぜ若者がクライミング長続きしないのか?
最初に、『人生には目に見える大きな3つの選択の壁』と書いた。
彼ら(彼女たち)には、受験、就職、結婚の三大障壁が立ち塞がっているから。(他にも誘惑がいっぱい!)
逆に、オヤジ連中は、それらを既にクリアーしている。
だから、しぶとくいつまでも続けているのである。(他に楽しみもないし!)
たとえ10年ぶりにジムを訪れたとしても、顔ぶれは同じだと思う。
その分、若者は激しく顔ぶれが変わる。(簡単に上手くなって、簡単にやめていく)
オヤジはなかなか上達しないけど、なかなかやめないのである。

【ネット上の紹介】
入社5年目。「婦人服売り場」へ突然の人事異動。天野絹恵(27歳)、人生最大のターニングポイントに立つ!激戦区・新宿に店を構える大手百貨店「越前屋」ふとん売り場勤務の天野絹恵。「ファッションなんて人間の表皮一枚飾るもの」と思ってたら突然の人事異動に!? 着ること、働くこと、生きること。曲者ぞろいの職場で、絹恵の真価が問われる!