【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「魔法使いの弟子たち」井上夢人

2010年10月09日 13時44分09秒 | 読書(小説/日本)
9年ぶりの長編、534ページたっぷり読みごたえがった。
致死率100%近い感染症から3人が生還した。
その引き替えとして、特殊な能力を獲得した。
詳細でリアルな病院シーン、医師の対応、マスコミの反応、一般の人の反応。
SFでの非日常的な状況や人物を描くのは難しい。
あり得ないことに現実味をもたせて読者を引き込むには文章力がいる。
キャラクターの心理描写も難しい。

井上夢人さんと言うと、知らない方がいるかもしれないが、「岡嶋二人」さんというとご存じだろう。
以前、二人で作品を書かれていたが、それぞれ独立された一人が井上夢人さんである。(まるで藤子不二雄さんみたい)以前、名作「クラインの壺」を読んだが、共通のテイストを感じた。(健在だ!)

主人公は雑誌ライターで、病気から回復したとき千里眼となる。
他の二人、女優志望・めぐみは念動力を獲得し、93歳の老人は若返りと共に「ある種」の能力を獲得。
この3人の行動と心理が、ぐいぐい読者を引っ張っていく。
一体どうなるんだ?、って感じ。
途中から絶望的な展開になるが・・・これでエンディング可能なのだろうか?と思うが驚愕のラストである。
でも、後味は悪くない。


【ネット上の紹介】
山梨県内で発生した致死率百パーセント近い新興感染症。生還者のウィルスから有効なワクチンが作られ拡大を防ぐが、発生当初の“竜脳炎”感染者で意識が戻ったのは、三名だけだった。病院内での隔離生活を続ける彼ら三名は、「後遺症」として不思議な能力を身につけていることに気づき始める。壮大なる井上ワールド、驚愕の終末―。

海外旅行と保険

2010年10月09日 09時35分35秒 | クライミング(一般)

先日、仕事でANA営業マンと話をした。
メインの話とは別に、カードの話になった。
カードに付帯する保険はあまり役に立たない、と。
海外旅行の際、カードに海外旅行保険が付いてるから、といって安心してはいけない、と。
怪我や病気程度では、ほとんどお金は出ず、死亡しても200万程度、とか。

7月に、スイスで鉄道事故が起きた。
その時、家族や遺族親戚一同が現地を訪問したそうだ。
その時の航空チケットが高い。
普通我々が購入するのは、予約して購入する格安チケットである。
もし、急にヨーロッパに行く必要が出来て、正規チケットを購入すると70万くらいするらしい。
海外で病院にかかると、これまたバカ高い。
さらに、怪我人を運ぶ為タンカやストレッチャーを手配し、あるいは遺体を日本に持って帰るとなるとさらに高額となる。
カード保険はそこまでカバーしていない。
きちんと、旅行保険を掛けた方がよかろう、と。

今回のスイス鉄道事故の場合は、鉄道会社が全面カバーしてくれたそうである。
観光大国だけあって、日本人はお得意様である。
その点も考慮されたのであろう。

しかし、我々はクライマーである。
観光で海外に行くわけではない。
岩を登って、保険はでない。
それ用の保険を用意する必要がある。
(ただ、長期滞在で病気が心配な場合は、しっかり普通の保険に入る必要がある)

兵庫の女性死亡 日本人38人負傷 線路に不具合か スイス - MSN産経 ...

PS

ツェルマットには車でアクセスできない。
手前に巨大な駐車場がある。そこから鉄道に乗り換える事になる。
これは、環境保護の為である。(
ちなみにシャモニーは車でアクセスできる)


ナカガイ・摂津店

2010年10月09日 00時04分58秒 | ジム練習
私の練習は長モノ中心だけど、ショートボルダーも練習に組み込んでいる。
このところ、先週行われたボルダーセッションの課題をトライしている。

【黄色V】
登れた課題
①②③④⑤⑧⑨
登れない課題
⑥⑦⑩⑪

【赤V】
登れた課題
①②③④⑦⑩⑪
登れない課題
⑤⑥⑧⑨

登れた課題合計・・・14課題
登れない課題合計・・・8課題
登れない課題を、長モノ練習の後に、ぼちぼちトライしてるけど、非常に厳しい。
身体を改造しないと登れそうにない感じ。
(私の登った中では【黄色V】⑨番、【赤V】⑩番が難しかった・・・これ以上ムリそう)

ところで、現在ヨーロッパに行ってる正田マン。
ナカガイジムでは、長モノもショートボルダーも上手い。
ナカガイジムには、達人クラスの方が大勢いるが、一線を画するレベルであった。
いくつもの長モノを繋いで練習したり、激ワルのショートボルダーをトライしたり。
私が感心したのは、常に理にかなったムーブをしている、ってこと。
悪い箇所でも、もっとも省エネと思われるムーブでクリアーしていること。
見ていて自然な流れを感じた。
力でねじ伏せるようなムーブはしなかった。
ナカガイジムのスタッフの方は多いが、(私には)もっとも参考になるムーブであった。
レベルは異なるが、(ムーブも練習方法も)見習う点は多い。

さて、正田マンのブログを見ると、ついにホンキーミックス8c+RP!
滞在期間残り1ヶ月半ほどあるので、まだまだ成果期待できそう。
ちなみに、ホンキーミックスはスペイン・オナーティにあり、ホンキートンキー(8c)とマジックアイ(8b+/c)をリンクさせた物で8c+。ちなみに8c+をデシマルに換算すると、14cである。換算表によると、8b+から14aとなり、8c=14b、8c+=14cとなる。なお、正田マンは日本でも「バイタミンR」14c、をRPしている。(他の関西クライマーについて言うと、ito君も、サンタ リーニャにある「イングラビスEx」8c+をRPしている)

さらに、参考のため、2年前の正田マンのレポートをリンクしておく。
(うまくリンク先に飛ばない場合は、上記アドレスをコピーして直接入力して)
(私のHP『rapunzel』→クライミングのページ→【寄稿文】のコーナーに入っている・・・2008年10/29付)