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「ハーバード白熱日本史教室」北川智子

2018年02月10日 19時55分35秒 | 読書(英・米)


「ハーバード白熱日本史教室」北川智子

先日「ハーバード日本史教室」を読んだ。
これは、ハーバード大学で日本史を教える教授へのインタビュー記事。
本書は違う。
実際、ハーバード大学で日本史を教えた北川智子さん自身による作品。
思った以上におもしろかった。

P34
聞くところによると、日本史の受講生は年々減少の一途をたどっており、私の前任の先生のクラスには2人の受講生しかいなかったらしい。(先日読んだ「ハーバード日本史教室」の報告とはかなり違う…この後人気が出た、ってこと?)

P129
5つのハンデとはつまり、女性である、若い、アジア人種である、英語が母国語ではない、そしてテニュア(終身在職権)付きの教授ではないことです。白熱教室のマイケル・サンデル教授の正反対のような存在、というとわかりやすいかと思います。

【参考リンク】
「ハーバード日本史教室」佐藤智恵/アンドルー・ゴードン/〔ほか述〕



【おまけ】
読んでいて、山口真由さんを思い出した。
どちらも超優秀な頭脳の持ち主。
本書の著者は、アイスホッケーをするそうで、アクティブ。
自身の授業でのパフォーマンス能力も高い。

【ネット上の紹介】
少壮の日本人女性研究者が、ハーバード大学で日本史を大人気講座に変貌させた。歴史の授業に映画作りや「タイムトラベル」などの斬新な手法を導入。著者の熱に感化され、学生たちはいつしか「レディ・サムライ」の世界にのめり込んでいく―。「日本史は書き換えられなければならない」という強い使命感のもと東部の有名大学に乗り込み、「思い出に残る教授」賞にも選ばれた著者が記す「若き歴史学者のアメリカ」。
第1章 ハーバードの先生になるまで(大学の専攻は理系だった
ハーバード大学に行こう! ほか)
第2章 ハーバード大学の日本史講義1―LADY SAMURAI(サムライというノスタルジア
時代遅れの日本史 ほか)
第3章 先生の通知表(キューと呼ばれる通知表
学生のコメントは役に立つ ほか)
第4章 ハーバード大学の日本史講義2―KYOTO(アクティブ・ラーニング
地図を書こう! ほか)
第5章 3年目の春(歴史は時代にあわせて書き換えられる
印象派歴史学 ほか)