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「あきない世傳金と銀」(5)高田郁

2018年02月22日 20時55分49秒 | 読書(歴史/時代)


「あきない世傳金と銀」(5)高田郁

シリーズ5作目。

妹との会話
P98-99
「何で、ここでは名前に『どん』をつけて呼ぶのん?『お竹どん』『お梅どん』て、頭に『お』がつくのはわかるけど、何で『どん』なん?」
「何やのん、それ」
 思わずくに訛りで返して、幸は笑いだす。女衆奉公のために五鈴屋へ上がったばかりの頃、全く同じ疑問を抱いたことを思い出したのだ。血は争えない。
「多分、『殿』がなまったのでしょう。呼び捨てにするのではなく、相手を重んずる気持ちから付けるのだと思います」

「忠臣蔵」が大人気に
P175
「私も詳しいは知らんけど、殿さんが短気起こさはって、刃傷沙汰になって切腹しはって、家臣が路頭に迷う話やそうや」
「そらまた、辛気臭い。そんなんが何であれほど人気なんだす?」

【情報】P309
半年に1冊新刊が出るペースが、次回はすこし間が開くそうだ。
「みをつくし料理帖」特別巻のため、と。
それはそれで嬉しいお知らせだ。
今年の8月は「みをつくし」、と。
覚えておこう。

【ネット上の紹介】
大坂天満の呉服商、五鈴屋の六代目店主の女房となった主人公、幸。三兄弟に嫁す、という数奇な運命を受け容れた彼女に、お家さんの富久は五鈴屋の将来を託して息を引き取った。「女名前禁止」の掟のある大坂で、幸は、夫・智蔵の理解のもと、奉公人らと心をひとつにして商いを広げていく。だが、そんな幸たちの前に新たな試練が待ち受けていた。果たして幸は、そして五鈴屋は、あきない戦国時代を勝ち進んでいくことができるのか。話題沸騰の大人気シリーズ待望の第五弾!