Deep Stateという概念そのものは陰謀論とは言えません。確固とした特定の存在とは言えないというだけです。日本では、かつて、ドジョウ野田は「シロアリを退治する」と言い、民主党政権は「霞ヶ関を解体する」と言っていましたけど、政権を得た後、すっかりミイラ取りがミイラになり、見事にコケました。それでは、東大財務官僚が日本におけるDeep Stateかと言われたら、そういうものではないと思います。構成因子の利害に従って自然と形成されたシステムの集合的意思、メタ意識とでもいうべきものがDeep Stateの本体なのではないかと思います。何らかのシステムが長期にわたって存在し、その運用に個人の利害関係が絡めば、腐敗は生まれてきます。
人間はその育った環境に大きく思考を左右されます。その一種の洗脳を離れて物事を客観的に見ることはしばしば極めて難しいもので、なぜなら「病識」を持つことは簡単ではないからであります。そのことを、かつてシオニストであったユダヤ系精神科医のGabor Maté は、シオニストユダヤ人との会話の中で、"live in a bubble"という表現を使って、覚醒を促そうとしました。アメリカが、ヨーロッパ人移住者のアメリカ原住民への虐殺や略奪を隠すように、イスラエルはイスラエル人に正しい歴史を教えません。イスラエルはカルト国家であり、国民の洗脳を行なっていると彼は非難します。実際、先日のアムステルダムでのサッカー試合でのイスラエル人の暴動と差別的行動を見ると、彼らが自省して目覚めることは簡単ではないだろう思わざるを得ません。子供の時から、国策として特権意識とアラブ系の人々への差別意識を植え付けられて育っているわけですから。
今日は米大統領選挙投票日、4年に一度のお祭りの日ですが、これほどシラけた気分で迎える大統領選は、久しぶりです。ビル クリントンがモニカ ルウィンスキーとのセックス スキャンダルで人気を落とし、アル ゴアが子ブッシュに負けたのが2000年。今回、ビル クリントンがミシガンでの応援演説に出てきて、中東政策を語っているのを聞いて、民主党が勝つことはないだろうと思いました。ミシガンはペンシルバニアと並んで選挙の勝敗を握るSwing Stateであり、かつ最もイスラム教徒の多い州でもあります。イスラエルの戦争犯罪に最も怒っているであろう人々です。そのミシガンで、わざわざイスラエルの戦争犯罪を擁護するような発言をした上で、これまでジェノサイド ジョーと一緒にイスラエルの戦争犯罪を全力で支援してきたハリスの方がトランプよりも中東平和実現に尽力できる、と主張するのはどういうロジックに依っているのでしょう?そういえば、ルウィンスキー スキャンダルの時の盗聴テープを使って、ホワイトハウスを脅し、イスラエル スパイを釈放させたのが、当時も首相だったネタニヤフだったという話を思い出しました(Netanyahu said to have offered Lewinsky tapes for Pollard)。アメリカの政治家はイスラエルに色々と弱みを握られているのでしょうな。
🇺🇸 American Doctor: "The bombing doesn't explain children being shot in the head. Every Day I was there, I saw children shot in the head. That's not an accident. That's deliberate targeting of children for death. That's murder." pic.twitter.com/0Lj5UQ9sFl
さて、イギリスの活動家でもあるラッパーのLowkey、ガザのジェノサイドが始まった後、「Palestine will never die」や「Genocide Joe」というメッセージ ソングを発表していますが、先週のPiers Morganのショーに出演しました。モーガンが都合の悪い話の腰を折ろうと口をはさんでくるのを跳ね返すLowkeyの主張はなかなか圧巻でしたので、紹介します。15年にわたってパレスティナの人権侵害にコミットしてきた人間と、西側プロパガンディストとしての立場から議論する人間とでは言葉の重みが違います。
「、、、イスラエルは狂ったように数年おきに周囲の国に戦争を仕掛けてきた。イラク戦争では旗振り役、それからレバノン侵攻、ガザへの攻撃、気狂い沙汰です。イスラエルの新聞を読んでみれば、『われわれは、ガザを攻撃すべきか、あるいは、レバノン、シリアを攻撃した方がよいのか』と言うような記事が毎日出ています。こんな国が他にありますか? 例えば、イランは他の国に戦争を仕掛けようと計画していますか?実際にこの10年でイランがどこかの国に戦争を仕掛けたことがありましたか?、、、、イスラエルでこのような政府が支持されているのは残念なことです。先週、ノーベル賞経済学者のPaul Krugmanが書いたNew York Timesの記事で、『イスラエルが国家的自殺に向かっていることは完全に明白だ。イスラエルは狂気の国になってしまった、これはユダヤ人にとっても世界にとっても良くないことだ』と述べましたが、私もこの状況を憂いています」
パレスティナ系アメリカ人ジャーナリスト、Shireen Abu Aklehの場合もそうでした。「PRESS」のジャケットを身につけていたにもかかわらず、イスラエルは発言力の強い彼女を射殺し、しかも、当初はその罪をパレスティナ側に擦りつけようとさえしました。これは10/7のハマスの蜂起の一年以上も前の話です。イスラエルは自分達がやってきたことの疾しさを充分自覚しているからこそ、報道を潰そうとするのです。ジェノサイドの実態を隠したいのです。
10/7以後は、イスラエルによる物流停止によるパレスティナの飢餓を救うべく活動していたボランティアのWorld Central Kitchenを狙ってイスラエルは攻撃し、アメリカ人スタッフ、Jacob Flickinger含む7名が殺されました。
We Are Closer To Nuclear War Than We Have Ever Been.
Scott Ritter: I hope everybody heard what Lavrov said, that if there's a nuclear war, the United States will be hit. I'll say it one more time just so your audience understands… pic.twitter.com/vzyUYTvh5B
— Ignorance, the root and stem of all evil (@ivan_8848) August 28, 2024
🇷🇺 🇺🇦 Russia says Ukraine's leadership isn't acting in the interests of its own people; instead, it serves the United States agenda and those of its closest allies. pic.twitter.com/mx15ocWfVV