キシダ内閣支持率29%というニュース。リーマンショックの時の株価の落ち込みよりもひどい急落ではないでしょうか。ま、当然の結果だと思いますけど、まだ、この味のない毒入りパスタを支持する人が三割近くいるというのが、むしろ驚きです。
経済対策にしてもコロナ対策にしても、ロクになにもしない。「しっかり考えたい」と言うだけ。これは、「責任を痛感している」とか「責任は私にある」と言うだけ言って、一切、責任を取らず、何もしなかった安倍よりもひどいです。
ようやく出した低所得家庭に5万円の補助もみみっちい。経済政策なのだから、一律に直接ばら蒔けばよいし、もっと良いのは消費税の減税をすればよい。こうした政府が直接国民の可処分資産を増やす政策は、もっとも簡単にできて時間と手間がかからないのに、あえて対象を絞ったりポイント還元のようなわざわざ手間がかかって非効率なシステムにしようとする。それは利権業者に予算の多くを中抜きさせるためでしょう。この自民党の利権体質は徹底していて、今回、支持率急落の直接の原因となった安倍の「国葬」でさえ、例の桜を見る会を仕切っていた業者にやらせるそうで、もちろん国会の承認も得ず法整備も無視して強行されるこのなんちゃって国葬に、組織票と引き換えにまだ予算総額さえ明らかにしない税金が投入されることになっています。ここまで国民をバカにして支持率が落ちない思っていたのなら、そうとなバカでしょう。
夏に帰省した際、田舎の保守的な親戚と雑談していて思ったのは、こうした従来自民党支持で、国の決定には不満があっても基本的に従い、秩序と和を尊ぶ人々でも、政権のやっていることがおかしい、間違っている、という認識は十分にあるということでした。それが支持率に反映されていると思います。多分、自民党はかれらの認識をかなり過小評価していたのではないかと想像します。昔の自民党政策の恩恵をうけてきた田舎はそう簡単に自民党を裏切らないとでも思っていたのではないでしょうか。私より一〜二回り上の田舎の世代でさえ、自民党政治の異常さは認識しています。まして私の世代以下でニュースに気をつけている人は言うまでもありません。
愚かな人は、どんな馬鹿げたことであっても一旦、口にしたことは撤回して謝罪してやり直すということができない、という性質があります。自分が間違っていると自覚しても、それを改めようとしないのが愚か者の特徴です。自民党政権がそれでしょう。
この「なんちゃって国葬」はもはや強行するしかなくなりました。何度か引き返すチャンスはあったのに、愚かなキシダ政権は自殺する道を選び、この支持率になっています。政権の自殺です。いや玉砕と呼んで欲しいですかね。
国民の大多数が反対する「なんちゃって国葬」、参加する人が少なすぎて、あわてて無差別に招待状を発行し、それに欠席や無視の意向を示す招待者のツイートなどが次々と拡散されています。面白かったのが、加計問題で国会で安倍に不利な証言をした元文部次官の前川さんにも招待状が届いたという話。この件で安倍政権は読売に陰湿極まりないデタラメ記事を書かせて、前川さんの人格攻撃を行い、証言の信憑性を貶めようとしたのです。どこの世界に権力を悪用して自身の保身のために一個人の人格攻撃を行うような陰湿な政権のなんちゃって国葬に参列する被害者がいるのでしょう。
その前川さんの東京新聞のコラム記事。
「戦前最も不人気だった国葬は山縣有朋のそれだそうだ。一万人収容できる会場に千人ほどしか来なかったという。安倍元首相の国葬(国葬儀)には最大六千人程度の参列者を想定しているそうだが、山縣の不人気記録を更新しないことが政府の最低目標だろう。、、、」
さて、同様に森友での不当国有地払い下げ事件で、詐欺犯に仕立て上げられて刑務所に収監された籠池さんには招待状は行ったのでしょうかね?あるいは、同じく安倍の関与を誤魔化すために公文書偽造を強要されて、自殺に追い込まれた赤木さんの奥さんには?
こうやって書いていると、安倍政権のXXっぷりが思い出されますが、それをなんちゃって国葬にするキシダのXXっぷりも相当です。