百醜千拙草

何とかやっています

底が抜けてしまった

2019-10-04 | Weblog
日本はこれからどうなるのか、暗澹たる気持ちでいっぱいです。
私は、日本が右肩上がりの時代に子供時代を過ごしました。日本の貧しかった頃の小説などを読むと日本は戦後民主主義で豊かになってよかったと思ったものでした。しかし、日本国内で喰っていけなくて、ブラジルやハワイに移民が始まったのは100年ほど前に過ぎず、70年代ぐらいまで移民船はあったとのこと。日本が貧しかったころは遠い昔ではありません。むしろ日本の戦後からバブル終了ぐらいまでの物質的に豊かであった時代の方が例外なのでしょう。この時代は人々の生活はどんどんと豊かになり、戦争は過去のものとなって、平和な時代がずっと続くものだと思っていました。現実は、戦争はその間もずっと行われ、人々は殺され、日々の食料に事欠く国々では子供が疾病と飢餓で死んでいっていたのでした。私の子供時代が世界的に見ても例外的に恵まれていたのだと振り返ると思います。

そして、今、また再び日本の貧困化が急激に進んでいます。その主たる原因は政治の腐敗と無能でしょう。とくにこの六-七年でアベ政権が破壊してきた日本のシステムと倫理、アベ政権の無能と保身のために失われた膨大な日本の資産を考えると、めまいがします。この邪悪なウソつきが、日本の転落に加速をつけたと言っても過言ではないでしょう。そして、今回の消費税増税で、おそらく日本の経済はどん底に叩き込まれるでしょう。加えて、収束の目処もたたない原発事故、アベ政権の棄民政策によって、日本国民の生活の質は急激に落ちていきます。そうなると、貧すれば鈍するのは人の常、犯罪と自殺者は増加、それにかかるコストでますます社会福祉は後退し、もうフリーフォール状態となり、十年後は目も当てられない状況になるでしょう。

最近、ツイートで、「日本の底が抜けた」という表現をよく聞きますが、連日、報道される不祥事や犯罪、その多くがアベ政権と関わっています。アベ政権そのものが諸悪の根源となっているのです。
  

アベ政権のデタラメと犯罪の隠蔽のためのさらなる犯罪、ニュースを見るたびに、日本はもうマトモな立憲民主主義国家として成り立っていないことを実感せざるをえません。
底が抜け、日本は壊れてしまったのですが、自然と壊れたわけではありません。守るべき立場にある人間が己の欲のために意図的に壊したのが現在の日本です。
なんとも下品で情けない国になってしまいました。魚は頭から腐り、その腐った頭がいつまでものさばっているために、日々、毒素が末端にも広がって言っています。

アメリカの独立、フランス革命によって、立憲民主主義は世界へと広がりました。日本では戦後、GHQの主導で憲法の理想を盛り込んだ日本国憲法が制定されました。残念ながら、日本では憲法と民主主義がなかなか内在化しないようです。日本が立憲民主主義を血肉化するには、アメリカやフランスで起こったようなことが必要なのかも知れません。つまり、国民を押さえつけ搾取するアベ政権を国民自らの力で倒すことです。アベが広場に引きずりだされて、衆目の前で断罪される時、国民も自らの手で憲法を書こうと思うかも知れません。
コメント
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