青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

お国言葉に包まれて

2017年05月12日 00時00分00秒 | 飯山線

(地元民の憩いの場@百合居温泉)

飯山色は長野方面に去り、雨が強くなって正直撮るのもおっくう。ちょうどその頃横倉付近を走っていたので、思わずハンドルを百合居温泉に向けてしまった。横倉の百合居橋を渡って、栄村農協の裏手にあるプレハブ小屋が百合居温泉。無人で、外来の利用者は料金箱にお金を200円入れて利用するスタイル。軽く石油のような揮発性のアブラ臭のするお湯で、すべすべとします。


たぶん10年前くらいに一度来たっきりだが、プレハブはプレハブなんだけど中身が新しくなっていた。昔はホント簡素で、飯場の休憩所みたいな雑然とした感じがあったんだけどね。こんな早い時間に誰もいないだろうなんてタカをくくっていたら、雨が降って農作業を早々と引き上げて来た地元民が多い。地元言葉で農作業の進捗状況の報告が交わされる浴場は入れ代わり立ち代わりの盛況でした。


森宮野原。135D・186Dの交換風景。もう1台の飯山色は結局朝に戸狩から長野に向かったっきり運用に入る事はありませんでした。残り桜と北信妻有のブナ林を背景に、いつものルーティーンが繰り返されます。昔はこれがキハ28とかキハ52で行われていたのでしょうねえ。今思えば贅沢ですが、その当時は特に見向きもされない風景だったはずです。いつもの日常ほど当たり前でなくなる日が来る訳で、このキハ110系列の交換風景も大事に撮っておきたいですね。


信濃白鳥から西大滝の間の藤沢の集落。ひっそりとした山里、暗くなった空にひときわ目立つコブシの花が。その純白の花の色が、満開になるとハッとさせられる花。雨に濡れたレールを光らせて、139Dが坂道を上がって行きます。
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