(菜の花の駅@信濃平駅)
「♪菜の花畑に 入り日薄れ」の歌い出しで始まる名曲「朧月夜」。作者である高野辰之はお隣の中野市に生まれ、この飯山界隈にもゆかりの深い人物。その作者にちなんだのかどうか、飯山市はこの時期あちらこちらで菜の花だらけになるのですが、ともあれ飯山線に春を告げる風景の一つがこの信濃平の菜の花。東の空から朝日が昇り、飯山盆地にも光が差し込んで来ました。これを絡めて次の123Dを撮影しようと言う訳です。
撮影の準備をしていたら地元民のじいちゃんが散歩に来て「今年はイマイチ寒くって花の付きが悪いねえ」なんて言ってましたが、長いタマで圧縮すればなんのなんの。一面の菜の花の黄色い絨毯、パンパンに膨らんだ八重桜のピンクのつぼみの色、そして芽吹き始めた北信の里山をバックに、飯山色を先頭にしての123Dは堂々の4連で登場!これはアガる。絞り解放でやったからちょっと色彩が飛び気味ですけど、思いっ切り春っぽい一枚になりました。
メインカメラは駅寄りの咲き始めのコブシの木と。飯山色が4連の先頭に立つと、見ようによっては飯山色が緑の客車を引っ張る機関車のようにも見えてまたカッコいい。ちなみに4連で走るのは次の戸狩野沢温泉駅までで、戸狩で半分に分割されて前2両がそのまま123Dとして越後川口へ、後ろ2両は折り返して長野行きの122Dとなるようです。
朝の光が足元まで回って、ピカピカの飯山色が菜の花の駅に滑り込みました。123Dは飯山線の長野からの下り一番列車ですが、長野発が5:14ではさすがに乗車客もまばらで、ホームの駅名票が窓越しに透けて見えます。信濃平のシンボルである貨車駅と合わせてもうワンカット。運用をつぶさに見て、「123Dのハナに飯山色が入るよ…」と教えてくれた友人氏に感謝。サイドに書かれた「VOITURE AMITIE’」の文字、まさしく飯山線は私にとっての「友情の列車」であります。
まだまだ信濃平駅前の菜の花畑は満開手前で、GW後半戦頃には頃合いの菜の花と飯山色が楽しめそう。
5月3日から「いいやま菜の花祭り」も開かれるそうで、野沢温泉辺りに泊まって外湯めぐりに飯山色とか最高なんじゃないでしょうか(笑)。