青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

心は篤く、湯は熱く

2017年05月15日 00時00分00秒 | 飯山線

(最高の光を浴びて@上条ストレート)

今回のGW、結局前半も後半も飯山色を追い掛けて信州に行くという愚挙を果たしてしまいました(笑)。まあ後半はさすがに家族サービスを兼ねてでしたけどね。最近飯山色ばっかですっかりご無沙汰になっていたHiSEゆけむり。GW前に開通したばかりの志賀草津道路を抜けて、上条のストレートで久々のご対面です。僅かに線路際に残っていた桃の花を横目に、花道を最高の光を浴びて通過する姿、やっぱりHiSEはカッコイイ。LSEとかもこっちで余生送らせてくれないかしら。さすがに40年選手は無理ですか?(笑)。


家族で泊まったのは野沢温泉。直前の宿探しでも案外空いていたのは、スキーシーズンも過ぎちゃってエアポケットだからなのかな。北信ではホテルが立ち並ぶ観光色の強い湯田中・渋あたりと比べると、「外湯」と呼ばれる13の共同浴場を生活の湯として守る野沢には、「ムラのおらが湯」的な雰囲気があってより土着的な気がしますね。民宿のご飯にこの時期山で採れる山菜がいっぱい出て来て良かったわ。コゴミ、タラノメ、ミズ、ウルイ…

 

僅かに石鹸水のように白濁し、香ばしい硫黄の香りを放つ野沢の湯は熱い事でも有名。子供と一緒に外湯巡りに出たはいいが、熱い湯に入れないで逡巡していると後から入って来た地元のおっちゃんが「いいよいいよ遠慮しないで水出しなよ」「折角野沢に来てくれた子に『熱くて入れなかった』って言われんのが一番イヤなんだよ」と言って水をじゃんじゃん浴槽に入れてくれた。


「坊主、まだ熱いか?」と尋ねられて、はにかみながら「大丈夫です。ありがとうございます。」と答えた我が息子。親の道楽に付き合ううちに、すっかり湯慣れて来ました。まあ、家の風呂より広くて気持ちいいし、こうやってヨソの知らないおっちゃんと話す事も非日常だよな。昔は銭湯が公共マナーや道徳を学ぶための場として機能していた事を考えれば、子供との温泉巡りも良いものだ。
コメント
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