(AM5:00の始発駅@森宮野原)
いつまで飯山線の話が続くんだ、と言われそうですが、なんせGWの前半後半共に行ってしまったためにカット数が有り余っております(笑)。このままボツっちゃうのも勿体ないので、GW以降の撮れ高が溜まるまでは今しばらくお付き合いいただきたく…と言うか、飯山色と飯山線沿線の風景にはハマったねえ。飯山色は二年くらい走りそうなので、季節を変えて何回か撮り込んでみたいもの。寝静まる家族を残し、野沢温泉の宿をそっと抜け出したのは朝4時半。やって来たのは森宮野原。普段は怠惰な私ですが、どうしてこうも目が覚める。宿の朝食の時間まで、一本勝負の朝練開始。
朝焼けの空の下、昨晩の最終列車でやって来たキハ110系DC2機が静かに滞泊中。十日町から172Dで来た飯山色、長野から147Dで来た一般色が、それぞれ172D→1123D(長岡行き)、147D→162D(長野行き)となって折り返す運用です。森宮野原は豊野から49.7km、越後川口から47.0kmとほぼ中間に位置するので、始発列車のダイヤ設定を考えるとここを山にして運用を切り分けるのがちょうど良いようです。
豪雪地帯らしいしっかりとした2階建ての駅舎と、向こう側に見える乗務員詰所。夜間2本滞泊と言う事は少なくとも毎日2名の運転士がここで一泊する乗務員行路を組んでいると思われます。ローカル線にしては立派な詰所ですが、この辺り本州有数の豪雪地帯なんで、おそらく冬期間は除雪対応の保線係員も配置されるのでしょう。終車の森宮着がどっちも22時過ぎで、周囲には食事するところも全くなさそうだけど、夜とか小腹すいたらどうしてんのかな。1kmくらい離れた国道沿いにはファミマがあるけど、十日町か長野でなんか買って来るしかないような感じでしょうか。意外と遅番上がった後ってなんか食いたくなるんだよねw
折り返しはそれぞれ逆線出発になるため、どちらの番線にも出発信号機が付けられている森宮野原の駅。身支度を済ませた運転士氏が詰所から出て来て、飯山色のエンジンを掛けました。逆転機のスイッチが切り替わり、赤い尾灯が輝く発車10分前。ドゥルルルルルルル…と言う軽やかなエンジンの音が山峡の駅に響くと、目指す進路の向こうから千曲川の流れに沿って皐月の朝日が構内に差し込んで来ました。
今日もいい天気になりそうな、森宮の朝です。