青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

京丹後 小町の里で 夏を吸う。

2022年09月04日 17時00分00秒 | 京都丹後鉄道(丹鉄)

(夏の日のひとコマ@京丹後大宮駅)

特急「たんごリレー」が到着した京丹後大宮駅。昔は「京」がつかないただの丹後大宮駅だったのだけど。小野小町が生涯を閉じた終焉の地とされており、駅もそれっぽく平安朝の作りになってはおりますが、小野小町の没地というのは日本中に何カ所もあってその正確性ははっきりしない。いわゆる「諸説あり」というヤツです。京丹後市の中心部は現在隣の峰山駅周辺に集約されていますが、かつては旧大宮町の中心駅で、現在も職員の設置された有人駅。車掌氏と駅員氏のエール交換。

京丹後大宮駅は、2面2線のシンプルな相対式ホームの駅。国鉄時代は合理化で棒線駅となっていましたが、三セク転換時に交換駅へ復帰したのだそうな。何の変哲もない田舎の駅と言ってしまえばそれまでだけれども、上り舞鶴方面ホームにある待合室の雰囲気が秀逸ですね。そして空の青さと照り付ける日差し。特にこの駅を目的にして降りたわけじゃないけれど、忘れられたような日本の夏に会えたような気持ちにさせてくれます。

お盆を過ぎて、お里から街へ戻るのか、大きなキャリアを持った女性が一人乗車。草生したホームから旅立つ街は、京都か、大阪か、東京か。いずれにしろ、夏の終わりをそこはかと感じさせるような、京丹後大宮駅でのひとコマです。


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