tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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奈良検定(第3回)の実施要項

2008年09月06日 | 奈良検定
9/4(木)、奈良商工会議所は第3回奈良検定(奈良まほろばソムリエ検定)の実施要項を発表した。毎日新聞奈良版(9/5付)によると、

《3回目を迎え、初めて最高ランクの「奈良まほろばソムリエ」の試験がある。試験は来年1月11日。申し込みは11月1日~同30日(郵送は12月1日必着)。まほろばソムリエと、高度な知識を試す「奈良通1級」、基本的な知識を問う「奈良通2級」の3ランク》。

《まほろばソムリエは昨年1級に合格した297人に受検資格がある。選択問題30問以内(60点)と小論文3問以内(40点)を予定。1級は2級を合格し、同商議所が指定する体験学習を受講した人が有資格者。全問選択式で公式テキストから7割以上を出題。2級は誰でも受検可能。全問選択式で9割以上公式テキストから出題される。全ランク100点満点で、70点以上で合格。合格発表は来年2~3月。試験会場は奈良会場(奈良大、帝塚山大)と東京会場(お茶の水女子大)を予定。各ランクの受検希望者を対象にしたセミナーを11~12月に開く》。
http://mainichi.jp/area/nara/news/20080905ddlk29040486000c.html

東京会場で試験があるのは2級だけなので、ご注意を。検定の申し込みは、同商議所のホームページから行うが、郵送でも受け付けるという。検定料は、ソムリエ6300円、1級4200円、2級3510円だ。
※奈良商工会議所のホームページ
http://www.nara-cci.or.jp/narakentei/

注目の最高級「まほろばソムリエ」の小論文は3問で、奈良新聞(9/5付)によると《200字2問と400字1問》だそうだ。《まほろばソムリエは約20-30%の合格者を見込む》とも。

これまで奈良検定について、私は3つの点で不満があった。
1.会場が県内(奈良市内)に限定されているため、受験者数が少ない。
2.合格率が低すぎる。
3.テキストが分かりにくい(「陵墓・古墳」偏重)。

なお、これまでの受験者数と合格者数は、以下の通りである。
第1回 2級 受験者3544人・合格者1397人(合格率39.4%)
第2回 2級 受験者1348人・合格者 471人(合格率34.9%)
 同  1級 受験者 956人・合格者 279人(合格率29.2%)

上記の不満のうち1.については、2級用に東京会場が出来たので、やや改善した。これを含めてもっとPRに注力し、受験者数を増やしていただきたいものだ(受験者数不足→赤字幅が増加→検定中止 とならないように)。

2.の合格率については、最高級のソムリエで「約20~30%」というメドが示されたので改善の「兆し」はうかがえる。私見では、最もやさしい2級で「50~60%」、1級で「30~40%」のあたりが適切だと思う。門戸を広くして奈良ファンを増やすのが検定の目的の1つだと思うからだ。ただしソムリエは小論文付きで「約20~30%」と難しくして、値打ちを付ければ良い。

3.については、今回は見送られた。しばらくは改訂しない様子だ。「本番試験は寺院の問題が中心なのに、テキストは陵墓・古墳の記述がやたら多い」という不満の声は、以前から上がっていた。テキスト執筆陣と問題作成者が別人なので、こういうミスマッチが生じるのだ。奈良に来られる人は仏像やお寺が目当ての人が多いのだから、この点での配慮は必要だ(特にテキストの第2章は、全面書き換えを望む)。

今回、私は1級を再受験(前回は2点不足で不合格)するのだが、初のソムリエ試験には注目している。初受験される方は大変だと思うが、「合格率 約20~30%」を信じて、ぜひ頑張っていただきたいと思う。

※写真は石舞台古墳(9/1撮影)。こういうメジャーな古墳は大事だと思うが…。

奈良まほろばソムリエ検定公式テキストブック―奈良大和路の歴史と文化
網干 善教,奈良商工会議所
山と渓谷社

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コメント (9)
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