奈良検定も無事済んだので、土日を利用して家内と旅行をすることにした。久々に奈良県を離れ、飛騨の高山(高山市)と古川(飛騨市)を訪れた。高山は学生時代、秋の試験休みに一度来たことがあるが、古川は初めてだ。NHKの朝ドラ「さくら」で、古川の見事な町並みと和ろうそくの店が紹介されていたので、以前から訪ねてみたいと思っていた。1/17(土)は高山、18(日)は古川という日程である。
午前中に奈良を出発、京都から新幹線で名古屋まで出て、特急ひだ11号で高山をめざした。写真はその特急だが、岐阜まで東海道本線で戻り、そこから高山本線に入るので(「く」の字型のルート)、岐阜までは背中向きに走る。
名古屋から2時間半で高山に着く。駅を降りてまず出迎えてくれたのは、冒頭写真の「さるぼぼ」だ。さるぼぼとは「猿の赤ん坊」という意味で、昔から子供が産まれたときのお守りとして、玩具の代わりに与えられた人形で、もとは家族が手作りしていた。
災いが去る(猿)、家庭円(猿)満、縁(猿)結びなど、厄除けや縁結び、安産のお守りとして、今も重宝されている。だからお土産物屋さんの棚は、さるぼぼグッズで一杯だ。30年前の学生時代には見たことがなかったので、その後、観光客向けに開発されたのだろう。
重伝建(国選定重要伝統的建造物群保存地区)に指定された町並みは、やはり素晴らしい。昔ながらの造り酒屋や春慶塗のお店、民芸調の土産物屋の間に、みたらし、五平餅、飛騨牛の串焼き、飛騨牛のにぎり寿司、コロッケなどのファーストフードが売られ、人気を集めていた。みたらしは甘くないタレで私の好みだった。ボリュームたっぷりのビーフコロッケは、体を芯から温めてくれる。
高山で1泊した翌朝(1/18)は、列車の時間待ちを利用して朝市へ。朝市は「陣屋前」と「宮川」の2か所あるが、ここは宮川朝市。一位(イチイ科の常緑針葉樹)の箸や赤かぶらの漬物を買った。おばあちゃんが作った1つ300円の漬物は、「5つ1000円でいいよ」との誘いに思わず買おうとしたら、包む時になって「もう1つおまけ」と、結局6つ1000円と半額になった、これは有り難い。
高山は、30年前に比べて「ずいぶん観光地化したな」という印象である。その意味でも小「京都」である。重伝建指定や、東海北陸自動車道の開通など交通アクセスの改善がその原因だろう(世界遺産・白川郷の観光地化も激しいそうだ)。同じ重伝建の橿原市今井町のような厳(おごそ)かな雰囲気や、宇陀松山のような鄙(ひな)びた風情が失われたのが、残念である。
午前中に奈良を出発、京都から新幹線で名古屋まで出て、特急ひだ11号で高山をめざした。写真はその特急だが、岐阜まで東海道本線で戻り、そこから高山本線に入るので(「く」の字型のルート)、岐阜までは背中向きに走る。
名古屋から2時間半で高山に着く。駅を降りてまず出迎えてくれたのは、冒頭写真の「さるぼぼ」だ。さるぼぼとは「猿の赤ん坊」という意味で、昔から子供が産まれたときのお守りとして、玩具の代わりに与えられた人形で、もとは家族が手作りしていた。
災いが去る(猿)、家庭円(猿)満、縁(猿)結びなど、厄除けや縁結び、安産のお守りとして、今も重宝されている。だからお土産物屋さんの棚は、さるぼぼグッズで一杯だ。30年前の学生時代には見たことがなかったので、その後、観光客向けに開発されたのだろう。
重伝建(国選定重要伝統的建造物群保存地区)に指定された町並みは、やはり素晴らしい。昔ながらの造り酒屋や春慶塗のお店、民芸調の土産物屋の間に、みたらし、五平餅、飛騨牛の串焼き、飛騨牛のにぎり寿司、コロッケなどのファーストフードが売られ、人気を集めていた。みたらしは甘くないタレで私の好みだった。ボリュームたっぷりのビーフコロッケは、体を芯から温めてくれる。
高山で1泊した翌朝(1/18)は、列車の時間待ちを利用して朝市へ。朝市は「陣屋前」と「宮川」の2か所あるが、ここは宮川朝市。一位(イチイ科の常緑針葉樹)の箸や赤かぶらの漬物を買った。おばあちゃんが作った1つ300円の漬物は、「5つ1000円でいいよ」との誘いに思わず買おうとしたら、包む時になって「もう1つおまけ」と、結局6つ1000円と半額になった、これは有り難い。
高山は、30年前に比べて「ずいぶん観光地化したな」という印象である。その意味でも小「京都」である。重伝建指定や、東海北陸自動車道の開通など交通アクセスの改善がその原因だろう(世界遺産・白川郷の観光地化も激しいそうだ)。同じ重伝建の橿原市今井町のような厳(おごそ)かな雰囲気や、宇陀松山のような鄙(ひな)びた風情が失われたのが、残念である。