tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

喜光寺のハスが見頃!

2010年07月12日 | 写真
土曜日(7/10)の朝、喜光寺(奈良市菅原町508)を訪ねた。このお寺は《薬師寺唯一の別格本山で、天平時代に東大寺の大仏建立の勧進をされたことでも有名な行基菩薩が養老5年(721)に創建したお寺です。行基菩薩は東大寺大仏殿を建立する時、喜光寺の本堂を参考にしたと伝承され、現在も本堂は「試みの大仏殿」と呼ばれています》(お寺のHP)。
http://www.kikouji.com/





《約100種、200鉢の花蓮の鉢が境内を覆いつくしています。赤、白、黄色の花蓮の中に浮かぶかの様に建つ本堂と天空に広がる大屋根は、さながら阿弥陀仏の極楽浄土を映しだしたかのようです》(同)。







このお寺では、5/1に南大門が再建された。《喜光寺(奈良市)の南大門が約450年ぶりに再建され、1日、落慶法要が営まれた。平城宮跡の西側に位置する喜光寺は行基が東大寺大仏造立の勧進(寄付集め)などの拠点にしたとされ、最期もこの寺で迎えた。伽(が)藍(らん)は戦国時代に焼け、南大門は失われたままになっていた。このため、山田法胤住職(薬師寺管主)が写経による勧進を進め、平成20年に起工式が行われた》(MSN産経ニュース 5/1付)。
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/100501/acd1005011210003-n1.htm





《本堂の前に完成した南大門は木造で、高さ、幅ともに約12メートル、奥行き約9メートル。朱色の柱などが鮮やかで、両脇には文化勲章受章者の彫刻家、中村晋也さんが制作した仁王像が安置された。この日は仁王像の序幕・開眼などが行われた後、南大門が開扉。輿(こし)にのせられた行基菩薩像や信者らが通り初めし、完成を祝った》(同)。





本坊も新築された。《喜光寺(山田法胤住職)で、新築の本坊が完成した。お写経道場の壁に約1600体の「せん仏」がはめこまれ、黄金の光を放っている。せん仏は古代寺院で堂内の装飾に使われた。本来は土製だが、ブロンズに金箔(きんぱく)を張って仕上げた。中央の約 110体が三尊仏(縦23センチ、横14.2センチ)で、周囲を約1500体の独尊仏(縦15.3センチ、横10センチ)が取り囲む。三尊仏は三重県名張市の白鳳寺院、夏見廃寺の出土品から型を取り、富山県の黒谷美術が鋳造。完成まで半年を費やした》(奈良新聞 7/3付)。
http://www.nara-np.co.jp/20100703104023.html





この日は晴天の土曜日とあって、早朝からたくさんの方がカメラを携えて訪れていた。ハスの花は早朝に咲き昼には閉じるので、朝がねらい目なのである。





お寺関係で、ハスはよく登場する。《仏教では泥水の中から生じ清浄な美しい花を咲かせる姿が仏の智慧や慈悲の象徴とされ、様々に意匠されている。如来像の台座は蓮華をかたどった蓮華座であり、また厨子の扉の内側に蓮華の彫刻を施したりしている。主に寺院では仏前に「常花」(じょうか)と呼ばれる金色の木製の蓮華が置かれている》(Wikipedia「ハス」)。



《ちなみに、ラーメンや中華料理で用いる「散蓮華」(ちりれんげ。略して単に「れんげ」とも)の名は、その形が蓮華の花びらによく似ていることから、散り落ちた花びらに見立てたもの》(同)。



お寺のHPには《品種が多いため、蓮の開花時期が異なりますので、夏の初めから終わり近くまで楽しむ事ができます》とあるが、今年は天候不順で開花が例年より1週間ほど遅れており、8月中旬までが見頃だそうだ。雨の日のハスも情緒があるので、晴雨にかかわらず、ぜひいちどお訪ねいただきたい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする