tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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Topic シネマデプト友楽(東館)が解体へ

2011年01月28日 | お知らせ
昨年のちょうど今頃(10.1.31)、奈良市の中心市街地にあった老舗映画館「シネマデプト友楽」(奈良市角振町)が閉館した。同館のHPには、今もこんな挨拶文が貼られている。《<シネマデプト友楽 閉館のご案内> 平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。当館は1942年の開館以来68年間にわたり、皆様のご厚情をいただいて今日まで営業を続けてまいりました。しかし、近年の激変する経済状況の中、経営を存続させることが困難となりました。2010年1月31日(日)の営業をもちまして閉館いたしました。皆様におかれましては長年にわたるご愛顧、ご支援を賜り心から厚く、御礼を申し上げます》。

その東館が解体されるのだと、奈良の情報満載のブログ「鹿鳴人のつぶやき」で知った。《奈良市の中心市街地でもど真ん中の大きな土地建物ですから(東館約700坪、西館約300坪と聞いています)その後どうなるのか、誰もが気になるところです。ところで、2月1日から5月31日まで、東館を解体工事するという業者の案内が25日届きました。こわすのですから、次何かを建てるのでしょうが、それはまだわかりません。マンション業者が購入したようにも聞くのですが、もしマンションになるにしても、すべてマンションになるのではなく、商業施設も1階2階には入れてもらいたいものだという要望もいわれています》。

さらに詳しい情報が、ブログ「ABECCO-NARARA」に出ていた。《いよいよ2月、シネマデプト友楽のうち東館について、解体工事が始まるようです。近隣に、県内広陵町の業者さんから、工事のお知らせが配られたようです。三条通りに面するところから、裏の「猿沢遊歩道」のところまでを、5月末までの予定で重機を使って解体するのだそうです》。次に何が建てられるかは不明だが、三条通は中心市街地として、大まかな方向性が定められている。

《「三条通地区地区計画」では、以下のようなことが定められています》《*地区計画の目標 (前略)地区計画を策定することにより、三条通をより奈良らしいシンボル性のある道路に整備するとともに人々が遊び楽しめる沿道を含めた商業市街地の形成を図ることを目標とする》《*土地利用の方針 商業地として適正かつ合理的な土地利用を推進し、緑豊かな風格とにぎわいあるショッピングモールとして商業施設の集積を図る》《*建築物等の整備の方針 (前略)なお、三条通に面する1階部分の壁面はショーウィンドウ、透視可能なシャッター構造等の街の賑わいを高める構造に努める》。

《建築物のさまざまな「制限」については、奈良市の条例により規定されています》《但し、「商業施設」とか「ショーウィンドウ」などについて、明文での「強制規定」までは条例には掲げられていませんね。他の地区では「この用途以外は禁止」というものがかなり事細かに書き上げられているものがありますが》。 

だから「ABECCO-NARARA」では、こんな指摘がなされている。《西館は建築当時に関わった「S建設」が、そして東館はマンション建設大手の「H工務店」が、その活用について関わることになったようです》《東館が、もし「住居専用」のマンションになってしまった場合、はたして現在の周辺の「商業エリア」としてのレベルが維持できるのかどうか》。

ここは奈良でも一等地であり、700坪という広いスペースである。ぜひ「奈良の顔」にふさわしい施設としていただきたいものである。
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