tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

平城京天平祭☆夏 は、8/19~21まで!(2011Topic)

2011年08月16日 | お知らせ
いよいよ夏の天平祭が近づいてきた。詳細情報は公式ホームページに載っているが、概要を新聞記事から引用する。読売新聞奈良版(8/10付)の見出しは「夏の天平祭19~21日 復興願いろうそく1万本 平城宮跡」だ。《奈良市の平城宮跡で19~21日の午後6時半から、ライトアップされた夜の大極殿などを楽しむ「平城京天平祭☆夏」が開かれる。東日本大震災からの復興を願い、大極殿前に約1万本のろうそくを並べる「燈花会@大極殿」や、アイドルグループ「NMB48」のステージで盛り上がりそう》。

《ライトをつけた天平衣装で練り歩く「光の天平行列」や、震災犠牲者の冥福を祈って200本のろうそくで飾り付ける「光のツリー」をはじめ、「巨大バルーンの北斗七星と天の川」「影絵 平城京ラブストーリー」など各種イベントが盛りだくさん。午後4時からは地元の食を味わえる店が並ぶ夏の夜市も開かれる。19日には、花火280発を打ち上げる「平城京花火」も催される》。

《朝廣佳子・実行委員長は「奈良時代に孝謙天皇が国の安寧を祈ってあかりをともした同じ思いで行いたい」と話している。入場無料。期間中は近鉄大和西大寺駅やJR奈良駅から無料シャトルバスを運行。問い合わせは実行委事務局(0742-25-0707)》。なお、奈良新聞(7/25付)にも、詳しく報じられているので、ご参考に。駐車場がないので、ぜひ公共交通機関とシャトルバスをご利用いただきたい(アクセス方法)。

このイベントの経緯について、解説しておく。「平城京天平祭」のモトは「平城(なら)遷都祭」だった。平城遷都祭は、《1998年(平成10年)12月に「古都奈良の文化財」がユネスコの世界遺産に登録されたのを契機に、奈良の歴史をひもときながら、現代の人と人とのつながりを大切にし、世代を越えた交流の中で未来に向けての活力・魅力あふれる国際文化観光都市づくりの場となることをめざす》(当時の報道資料)との趣旨で、翌年(1999年)から毎年ゴールデンウィーク期間中に、奈良市観光課が中心となって開いてきたイベントである。朱雀門外側の広場を会場とした、ごく小規模なイベントだった。

しかし《2006年、それまで朱雀門の南側だけを会場としていた「平城遷都祭」文化庁と交渉を重ね、会場を「平城宮跡院地区」(宮跡内)に移すことの承諾を得、初めて院地区を使用したイベントを開催。その年より2009年までの4回、院地区周辺を会場とした「平城遷都祭」を開催。平城遷都祭は年々評価を高め、県内外より多くの来場者を集め、奈良の新しい観光資源として定着するようになってきました》(平城京天平祭のHP)。

《2009年、平城遷都1300年事業協会から、2010年の平城遷都祭における「春のフェア」において、平城遷都祭を実施することを平城遷都祭実行委員会に委託することを決定。2009年の平城遷都祭は「平城遷都1300年祭」プレイベントとして、従来の内容に加え、前夜祭も開催しました》。

つまり、2010年に開催された国民的大イベント「平城遷都1300年祭」の「春のフェア」の中で、「平城(なら)遷都祭」(1300人のボディドラム、凧あげコンテストなど)が行われた。その成功を受け、2011年以降も、平城遷都祭を「平城京天平祭」と名前を改め、規模を拡大して継続実施していくことになったのである。11年春には、初回の「平城京天平祭」が、盛大に開催された。

「平城京天平祭☆夏」の進捗状況は、ボランティア・スタッフである銀とき子さんのブログ「独語力。」などにその都度紹介されるので、これを見ているだけでも面白い。

いよいよこの金曜日から、お祭りが始まる。趣向を凝らした夏のイベントを、ぜひお楽しみいただきたい。
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