tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

バサラ祭りは本日まで!(2011Topic)

2011年08月28日 | お知らせ
昨日(8/27)、バサラ祭りが始まった。先日のブログ記事で紹介したとおり、会期は今日(8/28)までである。読売新聞奈良版に、昨日の様子が詳しく掲載されていた。見出しは《復興祈り 熱く踊る バサラ祭り 奈良で開催》だ。《趣向を凝らした衣装やダンスで奈良の街を彩る「バサラ祭り2011」(実行委など主催)が27日、奈良市で始まった。県内外の31のダンスチーム約800人が、奈良公園や商店街など4会場で演技を披露。東大寺と薬師寺前では、「奉納バサラ」と題した演舞もあり、参加者たちは東日本大震災の復興への願いを込めた力強い踊りを繰り広げた》。
※トップ写真は、県職員らによる「県庁伐折羅(ばさら)」のパワフルな踊り(8/27撮影)

《東大寺の大仏殿中門前では、狹川普文・同寺執事長が、「皆さんが懸命に練習し成果を発揮するまでのすべてが一つの祈りです」とあいさつ。そろいの色鮮やかな衣装に身を包んだ10チームが大仏に祈りを捧げた後、バレエや沖縄の伝統芸能「エイサー」などをアレンジしたダンスを披露した。三条通りでは、参加者たちが約200メートルを踊りながら練り歩いた。時折、小雨が降る中、アップテンポの音楽やかけ声に合わせて息の合ったダンスを見せると、沿道に集まった観客から盛んに拍手が送られていた》。

《5回目の出場となった「@Joy.net(ジョイネット)」は、キツネの面と法被姿の16人がオリジナルダンスを披露。代表の会社員深町英嗣さん(28)(奈良市二名)は、「被災地にエールを送りたい一心で踊った。2か月間の練習の成果が生かせたと思う」と汗をぬぐった。「県庁伐折羅(ばさら)」のメンバーの県総務部職員、山本麻依奈さん(22)は、9月15日から1か月間、宮城県庁で被災地救援の事務作業を行う予定で、「周りの人を笑顔にしたいと精いっぱい踊った。被災地でも同じ気持ちで頑張りたい」と話していた。28日はJR奈良駅前や奈良公園などでパレードやステージ公演が行われる》。

バサラ祭りには、当日に飛び入り参加できる「飛び入り踊り隊」がある。読売の森安徹記者が、突撃体験レポートを書いていた。見出しは《何もかも忘れ「婆娑羅者」に》。《多くの市民が夢中になるバサラ祭り。その魅力を知りたくて、当日に飛び入り参加できる「飛入り踊り隊」に加わった。午後0時半、集合場所の県庁iセンター前で受け付けを済ませ、約20人と練習した。簡単そうに見えた振り付けだが、やってみると難しい。不安を残したまま約2時間の練習を終えた》。

《いざ本番。そろいのTシャツを着て、午後5時、三条通りへ。沿道の観客が近い。緊張と恥ずかしさで鳴子を打つ手がおぼつかない。「ヨイサッサ」。踊り隊の仲間のかけ声につられて叫んだ。熱気に汗が滴り落ちる。跳びはねるうちに、心まで軽くなった。振り付けを間違いながらも必死に踊った。音楽に合わせて体を揺らす観客も、踊り隊の仲間も、みんなの笑顔が温かかった。常識にとらわれず目立つ振る舞いをする者を「婆娑羅(ばさら)者」という。何もかも忘れて踊るうちに、そうなれた気がした。(森安徹)》。 

私も昨日、奈良公園(県庁前)を訪ねたが、そぼ降る雨にも負けず、元気なダンス・パフォーマンスが繰り広げられていた。タイムスケジュールはこちらに載っているので、ぜひお訪ねいただきたい。
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馬淵澄夫「県内初、首相誕生」に期待の声

2011年08月28日 | 日々是雑感
奈良県選出の馬淵澄夫(前国土交通大臣)が、民主党代表選挙に立候補を届け出た。毎日新聞奈良版(8/28付)の見出しは《民主代表選 「県内初、首相誕生」に期待》。《民主党代表選が27日告示され、衆院奈良1区選出の馬淵澄夫前国土交通相が立候補を届け出た。同党県連所属議員が代表選に出るのは初めて。県連内には「県内初の首相誕生」を期待する声もある》。
※トップ写真は馬淵氏のブログから拝借

読売新聞奈良版(8/28付)には《民主代表選告示 馬淵氏に期待の声 衆院1区「若い力で日本引っ張れ」》《有権者からも期待の声が聞かれた。同市法蓮町、無職庄林庄三郎さん(79)は「新しい発想と若い力で、日本を引っ張ってくれそう」と話した》。

肝心の馬淵氏の政権構想は、週刊ダイヤモンドの「ダイヤモンド・オンライン」に詳しく紹介されていた。見出しは《馬淵澄夫前国土交通大臣が語る「わが政権構想」 企業経営の経験を国家マネジメントに活かす 増税は経済再建の後、エネルギーは「脱原発依存」》である。全文はこちらに出ているが、ピックアップして紹介すると

Q1 どのような国づくりをしたいのか、その全体像について。

家族が慈(いつく)しみあいながら暮らせる国というのが第1。

そのために必要なことが適度な経済成長です。「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが、政治の役割は礼節を人に押し付けるものではなくて、一人ひとりが礼節をもって暮らせる前提となる衣食が足るような環境を整えることだと考えています。

私が政治を志したきっかけは、田中角栄元首相です。田中元首相の評価については毀誉褒貶ありますが、コンピュータ付きブルドーザーといわれたように、日本全国すみずみまで、あらゆる人に政治の光を当てようとして、常に人々の家庭のかまどに火がともっているかどうかを見ようとした。そしてそれを実現するための国土開発のグランド・デザインを描いていました。

今回の大震災も一つのきっかけではありますが、今この国土のグランド・デザインをやり直さなければならない時期に来た。20世紀型の高度成長を前提とした国土とは異なる新しいグランド・ドデザインを描きたいと考えています。

その一つが、分散型・地域循環型の国土づくりです。東京に来なければ生活できない、あるいは子どもが大学に入るために東京に出たが、故郷に戻ってこないというようなことではなく、それぞれの地域で経済活動が循環して行われ、それぞれの地域の特色に応じた豊かさが感じられるような国土づくりをやっていきたい。

Q2 財政再建と経済再建のどちらを優先するか。

今の段階では経済再建です。だからといって、財政再建を否定するわけではありません。社会保障と税の一体改革の成案に書かれた2010年代半ばまでに、消費税の増税を含めて道筋をつけるということについては否定しません。ただ、それをやるためにも、2010年代前半に徹底して経済再建を行う。これなくして、財政再建の議論はできないと思っています。

Q4 エネルギー政策に対する基本的な考えは? そのなかで原発をどう位置づけるか。

エネルギー政策の基本は、地域分散型電源をつくり上げることです。当然、再生可能エネルギーも増やしていきますが、何よりもコジェネ(コジェネレーション)とか、マイクロタービンといったものも含めて、エネルギーの「地産地消」となる分散型電源を広げていくことで、田舎に大発電所を建設して、長距離の送電線で電気を都会に運び、地方が常に犠牲になるというようなエネルギー政策は転換します。

一方、原発については「脱原発依存」です。これは「脱原発」ではありません。原発だけには頼らないという考えです。ただし、ただちに原発をゼロにするかというと、そこはもう少し慎重に考えなくならない。なぜなら、原発には、バックエンド問題(使用済み核燃料や放射性廃棄物などの処理問題)があるからです。これまで「トイレのないマンション」と、長い間いわれていますが、これから日本がやらなくてはいけないことは、原発から出る廃棄物を処理したり、長期管理する技術開発であり、その分野で世界のトップランナーになることです。

いきなり原発をなくすと宣言してしまったら、その技術を育てることはできません。ですから、原発に対しては厳しい安全規制を課すことを前提として、それによって、古くなった原発やリスクの高い原発は、場合によっては、廃炉にしたり、止めることはあり得ると思っていますが、規制をクリアした原発については動かしながら、バンクエンドについては技術開発を行っていく。かつ、原発はいくつかある電源の一つの選択肢であって、選択肢の一つとしての原子力発電を否定はしないという立場です。

Q8 その他政権構想で、強調したいことは?

この2年間で、民主党政権に一番足りなかったことは、政権運営の確たる「型」というものがなかったこと、政治主導というものを掲げたものの、それを実現する具体的な政権運営の方法が確立しなかったことだと思っています。

これは一言でいえばマネジメントです。ですから国家経営というものが必要で、政府を一つの会社として捉えた場合に、まともな経営ができたのか、政府の運営ができていたのかと問われれば、残念ながら未熟な部分があった。
私は30代に当時最年少で、上場企業の非同族の役員を務めました。それから、いろいろな会社に経営者として入って、企業再建を手掛けてきました。そうした経験を是非とも、「国家メネジメント」に活かしたいと思っています。

地方にいると、やはり「それぞれの地域で経済活動が循環して行われ、それぞれの地域の特色に応じた豊かさが感じられるような国土づくりをやっていきたい」というところに惹かれるし、民主党政権が「政府を一つの会社として捉えた場合に、まともな経営ができたのか、政府の運営ができていたのかと問われれば、残念ながら未熟な部分があった」という素直な反省にも納得がいく。

当ブログ記事「次の総理は馬淵澄夫かもしれない」に、あをによし南都さんは、司馬遼太郎は「奈良は首相も陸海軍大臣も出さない珍しい土地柄だ」と言ったというコメントをくださったが、県出身者が首相「候補」に名前が挙がることすら、極めて珍しい。鶴舞団地から首相官邸へと、地元の期待は否が応でも高まる。

読売新聞(8/28付)の投票動向調査(民主党所属の国会議員398人対象)によると、やはり小沢一郎元代表の支持を受けた海江田万里氏がダントツ人気であるが、《態度を明確にしていない議員は全体の約3割に及び、最終的な投票結果は流動的だ》としている。

同紙(8/26付)の「挑む ポスト菅」欄には「グループ属さぬ硬骨漢」のタイトルで《企業献金は受け取らず、政治資金パーティーも開かない。「古い永田町の常識への挑戦」を標榜する》《政策をまとめた紙を持って議員会館を回ったり、週末には議員の地元を突然訪ねたりと、自らの力だけで支持拡大を図っている。そんな自分の姿を「『一匹オオカミ』というほど格好良くない」と笑い、趣味のボディービルで鍛えた体のイメージからか「一匹ゴリラ」と称する》と紹介されていた。

馬淵氏は、国土交通大臣を退任するとき、「皆さんと、またお会いできる日を楽しみにしています。“I'll be back!!”」という、映画「ターミネーター」の名セリフを口にした。ターミネーターとは「息の根を止める者」という意味で、「間違った歴史を終わらせる者」というニュアンスがある。「古い永田町」の歴史を終わらせる新しいタイプの政治家として、馬淵氏に期待したい。
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