tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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県別対抗!B級ご当地グルメ 関西 (マップルマガジン)

2011年11月18日 | ブック・レビュー

まっぷる県別対抗!B級ご当地グルメ関西 (まっぷるB級グルメ)
K&Bパブリッシャーズ
昭文社

まっぷるの昭文社から『県別対抗!B級ご当地グルメ』というガイド本が発売された。朝日新聞(11/7付)「B級グルメまっぷる発売 地域別に6冊」によると《昭文社は、食のガイド本「まっぷる県別対抗!B級ご当地グルメ」を、このほど発売した。地域別で「東北・北海道」「関東周辺」「東海・北陸・信州」「関西」「中国・四国」「九州・沖縄」の6冊。それぞれ都道府県別に、郷土料理やお手頃価格の「B級グルメ」と、それを食べられる店を紹介している。料理の数は6冊で約900。税込み各880円》。

6冊で900品の料理が載っているということは、1冊に150品が出ている計算になる。関西版は7府県(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、三重県)なので、1府県につき21品という計算になる。早速、関西版を買い求めてぱらぱらとめくってみたところ、全183品が紹介されていた、さすがは関西である。しかし残念ながら奈良県の料理は数が少なくて、10品。大阪府と兵庫県が健闘していて、この2府県で全体の約半数を占めていた。

冒頭の20ページが部門別の特集になっていて、まずは粉もん(奈良県は掲載なし)、その次が丼ものだった。「極ウマどんぶりを探せ!」という6ページの特集のトップページに出ていたのが、奈良県の「大和肉鶏(やまとにくどり)照焼丼」だった! 新大宮の「ろばた郷土料理Shiba」の照焼丼が写真で紹介されていて、キャプションには「ブランド鶏肉を贅沢に!」とある。この丼はお薦めである。何よりかつての「大和かしわ」を思わせる大和肉鶏が美味しいし、そのタレのかかったご飯と絶妙のコンビネーションである。

この丼は、県農林部の「奈良のうまいもの」づくり事業の「創作料理7品」の1つであり、私のアイデアが商品化されたものなので、この丼の普及を密かな喜びとしている。このほか、奈良県から選出されたご当地グルメは(カッコ内は掲載店名)、やさい村天丼(西名阪天理サービスエリア上り)、伊勢うどん(同香芝サービスエリア上り)、天理ラーメン(彩華、天理スタミナラーメン)、柿の葉寿司(平宗、ヤマト)、万葉粥(春日荷茶屋)、飛鳥鍋(めんどや)、三輪そうめん(森正、千寿亭)、黒米カレー(ル ベンケイのカフェ エールベー)、葛うどん(天極堂)。

結局、県の「創作料理7品」(万葉弁当、大和肉鶏照焼丼、奈良の鶏茶、黒米カレー、奈良産ネギと大和肉鶏とすき焼き風丼、大和鍋、柿けーき)から選ばれたのは大和肉鶏照焼丼黒米カレーだけであったが、普及度合いからみれば、おおむね妥当な結果だろう。

しかし、他府県の料理を見ていて、「これなら奈良県にもっと美味しい店があるぞ!」「ミシュランだって25か店入ったのに、10品とはあまりにも少なすぎるっ」と叫びたくなった。たこ焼き、お好み焼き、カレー、そば、うどん、コロッケ、釜飯、焼肉、焼鳥、ライスバーガー等々、県下には美味しい店が多いのである。これも、県下飲食店のPR下手が災いしているのかも知れないが…。
コメント
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