県の「祈りの回廊 秘宝・秘仏特別開帳」(巡る奈良)の一環として、壷阪寺(高市郡高取町壷阪3)で、昨日から「澤市(さわいち)開眼350年記念特別寺宝展」(11/1~12/4)が行われている。通常の入山料(大人600円)だけで、特別展も拝観できる。土日祝日には、「ナント・なら応援団」(社寺の解説ボランティアグループ)が無料でガイドをしてくれる。県のHPによると
《目の不自由な人との結びつきを深めるよう工夫された壷阪寺は西国三十三所観音霊場の第6番札所。浄瑠璃「壺坂霊験記」で知られ、本尊十一面千手観世音菩薩は眼病に霊験あらたかな観音様、目の観音様として全国各地から毎日多くの参拝者が訪れます。壺坂霊験記で伝える澤市(さわいち)開眼の350年を記念して、通常非公開の寺宝をはじめ本堂内陣に安置する鎌倉、室町期の仏像が移座され、壷阪寺に伝わる、ほぼ全ての寺宝が一挙公開されます》。主な寺宝は、お寺のHPで見ることができる。
なお、浄瑠璃「壺坂霊験記」のあらすじは《壷坂寺の近くに、目の不自由な沢市という男がおりました。その妻のお里は大変な美人でした。お里は、沢市を深く愛しておりました。ですから、お里はなんとかして、夫沢市の眼病を治そうと壷坂寺の観音に夜毎お参りするのでした。それを知らぬ沢市は、夜な夜なお里が家を離れるので、自分をさしおいて不倫でもしているに違いないと邪推します。ある夜、沢市はお里の後をつけていきます。すると不倫どころか、お里は沢市のために壷坂まいりをしているではありませんか。なんという愚かな邪推をしてしまったのかと沢市はわび、それが恥ずかしくて沢市は近くの谷に身を投げてしまうのです。お里も悲しんで後を追って身を投げます。この夫婦愛に感じた観音が二人の命を助け、沢市の目も開く…。というものです。ここで目薬を買って帰れば霊験あらたか、もう目の病気には安心とも言われています》(YAHOO!知恵袋)。
10月18日に開眼された夫婦観音石像(11/1撮影 トップ写真とも)
お里・澤市の夫婦愛を表現しているという
昨日(11/1付)の毎日新聞奈良版にも《重文「鳳凰文塼」など、お宝一堂に きょうから壷阪寺》として紹介されていた。《高取町壷阪の壷阪寺で、寺所蔵の仏像や掛け軸などを一堂に展示する特別寺宝展が1日から始まる。普段は奈良国立博物館などに寄託されている重要文化財の「鳳凰文塼(ほうおうもんせん)」など22点が大講堂に展示される。同寺でこれだけの寺宝を一般公開するのは初めて。12月4日まで》。
《「鳳凰文塼」(縦、横ともに39センチ)は、飛鳥時代の寺の内部を荘厳化するために飾られたレリーフで、左右の翼を大きく広げた鳳凰の姿が表現されている。明日香村の岡寺には同じサイズの天人を表現した「天人文塼」が残されており、いずれも岡寺で飾られていたものとみられている。同じく重要文化財の「一字金輪曼荼羅(いちじきんりんまんだら)」は、鎌倉時代のもので、本尊の一字金輪仏頂の乗る蓮華座の獅子の数が、通常は7頭のところ8頭いるのが珍しい。他に安土桃山時代を代表する絵師の雲谷等顔(うんこくとうがん)「群馬図屏風」(京都国立博物館寄託)なども展示される。午前9時~午後4時半。入山料の大人600円、子供100円が必要》。
壷阪寺では、インドから招来された巨大な「夫婦観音石像」が開眼されたばかりである(写真)。こちらも、ぜひ拝観していただきたい。《春から初夏にかけて、やまぶき、つつじ、ラベンダーが咲き誇り、秋には境内一円のもみじや周辺の山々が色づき山寺独特の鮮やかな紅葉の風景が広がります》(お寺のHP)という壷阪寺に、ぜひお参りいただきたい。
《目の不自由な人との結びつきを深めるよう工夫された壷阪寺は西国三十三所観音霊場の第6番札所。浄瑠璃「壺坂霊験記」で知られ、本尊十一面千手観世音菩薩は眼病に霊験あらたかな観音様、目の観音様として全国各地から毎日多くの参拝者が訪れます。壺坂霊験記で伝える澤市(さわいち)開眼の350年を記念して、通常非公開の寺宝をはじめ本堂内陣に安置する鎌倉、室町期の仏像が移座され、壷阪寺に伝わる、ほぼ全ての寺宝が一挙公開されます》。主な寺宝は、お寺のHPで見ることができる。
なお、浄瑠璃「壺坂霊験記」のあらすじは《壷坂寺の近くに、目の不自由な沢市という男がおりました。その妻のお里は大変な美人でした。お里は、沢市を深く愛しておりました。ですから、お里はなんとかして、夫沢市の眼病を治そうと壷坂寺の観音に夜毎お参りするのでした。それを知らぬ沢市は、夜な夜なお里が家を離れるので、自分をさしおいて不倫でもしているに違いないと邪推します。ある夜、沢市はお里の後をつけていきます。すると不倫どころか、お里は沢市のために壷坂まいりをしているではありませんか。なんという愚かな邪推をしてしまったのかと沢市はわび、それが恥ずかしくて沢市は近くの谷に身を投げてしまうのです。お里も悲しんで後を追って身を投げます。この夫婦愛に感じた観音が二人の命を助け、沢市の目も開く…。というものです。ここで目薬を買って帰れば霊験あらたか、もう目の病気には安心とも言われています》(YAHOO!知恵袋)。
10月18日に開眼された夫婦観音石像(11/1撮影 トップ写真とも)
お里・澤市の夫婦愛を表現しているという
昨日(11/1付)の毎日新聞奈良版にも《重文「鳳凰文塼」など、お宝一堂に きょうから壷阪寺》として紹介されていた。《高取町壷阪の壷阪寺で、寺所蔵の仏像や掛け軸などを一堂に展示する特別寺宝展が1日から始まる。普段は奈良国立博物館などに寄託されている重要文化財の「鳳凰文塼(ほうおうもんせん)」など22点が大講堂に展示される。同寺でこれだけの寺宝を一般公開するのは初めて。12月4日まで》。
《「鳳凰文塼」(縦、横ともに39センチ)は、飛鳥時代の寺の内部を荘厳化するために飾られたレリーフで、左右の翼を大きく広げた鳳凰の姿が表現されている。明日香村の岡寺には同じサイズの天人を表現した「天人文塼」が残されており、いずれも岡寺で飾られていたものとみられている。同じく重要文化財の「一字金輪曼荼羅(いちじきんりんまんだら)」は、鎌倉時代のもので、本尊の一字金輪仏頂の乗る蓮華座の獅子の数が、通常は7頭のところ8頭いるのが珍しい。他に安土桃山時代を代表する絵師の雲谷等顔(うんこくとうがん)「群馬図屏風」(京都国立博物館寄託)なども展示される。午前9時~午後4時半。入山料の大人600円、子供100円が必要》。
壷阪寺では、インドから招来された巨大な「夫婦観音石像」が開眼されたばかりである(写真)。こちらも、ぜひ拝観していただきたい。《春から初夏にかけて、やまぶき、つつじ、ラベンダーが咲き誇り、秋には境内一円のもみじや周辺の山々が色づき山寺独特の鮮やかな紅葉の風景が広がります》(お寺のHP)という壷阪寺に、ぜひお参りいただきたい。