![]() | 改訂新版 奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック |
網干善教 監修 | |
山と溪谷社 |
2月26日(火)、2013年1月に実施された「第7回奈良まほろばソムリエ検定」(奈良検定)1級と2級の試験結果が発表された。奈良商工会議所のHPに詳しく出ている。今回は
奈良通1級 合格率49.5%(平均点68.2点)
奈良通2級 合格率62.8%(平均点71.6点)
2級は例年並みだが、1級が難しくなっている。2010年からの合格率と平均点の推移を見てみると、
奈良通1級 33.9%(65.0点)→77.5%(77.2点)→56.6%(70.7点)→49.5%(68.2点)
奈良通2級 35.1%(62.9点)→64.5%(73.2点)→60.1%(71.2点)→62.8%(71.6点)
2011年から過去問が出題されるようになった(2級は5割程度、1級は2~3割程度)ので、合格率・平均点とも、大幅に改善した。おかげで2級はコンスタントに合格率が60%台前半をキープ(平均点は70点台前半)するようになり、これは喜ばしいことである。しかし1級はどうも安定しない。今回は合格率が50%を切り、平均点も70点を下回ったが、1級もやはり合格率は60%程度(平均点は70点程度)とすべきだ。
最上級の「ソムリエ」の発表は今月下旬である。今回のソムリエは「四択が難しかった」という声がもっぱらなので、合格率は低くなりそうで、心配している。検定試験である以上、ある程度のレベルは保たなければならないが、あまり難しくすると総受験者数が伸びない。落とすための試験ではなく、奈良ファンを増やすための試験なので、2級と1級の合格率は6割程度、ソムリエは3割程度とすべきだ。
昨年初めて実施された神社検定は、3級(70問以上正解すれば合格)については《70問以上取得した受検者が全体の60%未満の場合は全体の上位受検者の70%を合格者として認定します》という救済措置があり、これは参考になるだろう。
昨年11月、「これで合格!奈良通2級必勝講座」というセミナーを開催させていただき、参加者は全員、80点以上という高得点で合格され(合格ラインは70点)、これは私もホッと胸をなで下ろしているところである。早速「今年は1級の必勝講座を」との声をいただいている。
昨年は9月に、東京・三越前の奈良まほろば館で「第1回 奈良まほろばソムリエ講座」を開催させていただいたが、こちらの参加者も合格されたのだろうか。この講座(奈良商工会議所の主催)も、東京での奈良ファンや奈良検定受験者を増やすため、ぜひ連続して開催していただきたいものである。
合格された皆さん、おめでとうございます。2級合格者は1級、1級合格者はぜひソムリエに挑戦してください。2級は過去問と、「奈良検定2級の要点整理」をシッカリ勉強すれば合格できます。1級は過去問と、公式テキストを隅々まで読んで頭にたたき込めば大丈夫です。ソムリエは年々難しくなっていますので、幅広い関連本を読み、1冊ごとにサブノートを作って覚えることと、せっせと現地に足を運ぶことが大切です。皆さんのチャレンジに期待しています!