tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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奈良と会津1200年の絆 シンポジウム、11月21日開催!(2015 Topic)

2015年11月12日 | お知らせ
先月、「奈良と会津1200年の絆」シンポジウムについて、当プログで紹介させていただいた。興福寺で学び会津で仏教を広めた高僧・徳一(とくいつ)にちなんだシンポジウムで、西山厚さんと赤坂憲雄さん(民俗学者)の講演とお2人の対談で構成されている。申し込みの締め切りは明日(11/13)に迫っているが、残席があるので申し込みはまだ大丈夫のようだ。ぜひお申し込みいただきたい。

このシンポジウムの情報を私のFacebookに載せたところ、詩人の寮美千子さん(ならまち在住)から、赤坂憲雄さんについて《「東北学」の提唱者として著名な方。中央に対して、蝦夷という独自の視点から文化を読み解いてきた方です。この対談は、いわば「大和朝廷VS蝦夷」と置き換えることも可能。エキサイティングです》というコメントをいただいた。朝日新聞奈良版(11/11付)が「徳一の縁 仏都交流 1200年前 奈良で修行 会津で布教」として詳しく報じている。

薬師寺の高次さんら奔走 21日シンポ
徳一(とくいつ=※)は、会津(福島県)を中心に200ともいわれる寺院を開いた法相宗の僧だ。会津では今も功績が語り継がれる。でも、若き日に修行を重ねた奈良ではさほど知られていない。時空を超え、徳一の縁で二つの仏都の交流を深めよう。そんな動きが芽生えている。

昨秋、奈良に「奈良と会津1200年の絆実行委員会」ができた。提案したのは、薬師寺の僧侶で喜光寺副住職の高次喜勝(たかつぎきしょう)さん(28)。学生時代から徳一を研究し、調査や講演で会津を何度も訪問。東日本大震災後は支援にも赴いた。薬師寺で知り合った会津の農家グループとも親睦を深めてきた。

功績を奈良の人にも知ってもらい、会津との交流が復興の力につながれば――。共感した西山厚・帝塚山大学教授(日本仏教史)が、委員長を引き受けた。まずは二つの仏都の歴史を学ぼうと、勉強会や講演会を重ねている。

奈良の動きに応じて、福島県喜多方市には今年9月、「会津と奈良いにしえの絆継承委員会」が発足。料理旅館を営む傍ら、20年にわたり「民衆が1200年も脈々と受け継いできた徳一さんの教え、祈りの里のこころを伝えたい」と講演や現地の案内をしてきた志村和子さん(73)らが中心になった。明治時代の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)、戦争からの復興の中で置き去りにされた精神文化を見つめ直し、発信することを目指す。

奈良の実行委員会は21日、奈良市上三条町の中部公民館でシンポジウム「遠くて近い奈良と会津~文化の謎を探る旅」を開く。西山さんが「仏教東漸 奈良からみちのくへ」の題で講演。東北学を唱える民俗学者の赤坂憲雄さんが「司馬遼太郎東北をゆく~会津のみち」のテーマで話し、2人が対談する。

午後1時開演。大人2千円、学生1千円。13日までにウェプサイトやファックス(0745-45-8699)で申し込む。応募多数の場合は抽選。問い合わせは事務局(090-1156-3303)。
   
※徳一 749年ごろ~没年不詳。藤原仲麻呂(恵美押勝)の子との説もある。東大寺や興福寺で学び、若くして修行の地を求め東国へ。806年の磐梯山の噴火後、ふもとに慧日寺(現・恵日寺)を開くなど、会津に仏教文化を根付かせた。


会津と奈良には、1200年前から深い絆があったのだ。皆さん、奮ってお申し込みください!





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