tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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日本酒の「中国向け輸出」が急増!

2019年07月28日 | 観光にまつわるエトセトラ


NPO法人「スマート観光推進機構」理事長・星乃勝さんはホームページとメーリングリストで毎日、精力的に観光情報を発信されていて、その旺盛なエネルギーには驚かされる。

昨日(7/27)の記事は、日本酒の中国向け輸出が急増していて、ここ3年で金額が3倍、量が2.5倍になった、しかも日本での「酒蔵見学」も中国人観光客に人気だという興味深い話だった。サイト「Serchina」(7/21付)に出ていたそうだ。以下、全文を紹介する。

ブーム到来・・・日本酒の中国向け輸出量が年々急増、北京で品評会も開催
=中国メディア 2019-07-21 17:12

中国メディア・中国新聞網は20日、中国国内での日本酒人気の高まりに伴い、日本酒の対中輸出量が年々増加していると報じた。記事は「蓬莱、千歳鶴、城陽・・・と漢字のラベルがついた酒瓶が机の上にズラリと並んでいる、よくよく見なければみんな中国各地の白酒かと思ってしまいそうだが、実は全部日本酒のブランド名である」としたうえで、19日に北京市で日本酒の品評会開会式が行われ、日本の各地から集まった清酒100種類あまりが参加し「最も中国人に喜ばれる日本酒ブランド」を目指す戦いが始まったと伝えた。

そして、このイベントが日本の一般社団法人である全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会のほか、日本料理普及促進会、中国食品工業協会が共同で開催し、審査員はみな専門家ではない中国人が担当して「一般の中国市民視点」から品評が行われると説明。品評の結果は22日に発表される予定だとした。

そのうえで、北京の日本大使館特命全権公使である四方敬之氏が「現在、日本酒が中国の人びとの間で喜ばれており、消費量が絶えず増加している」と語り、今年1-5月における日本酒の累計対中輸出額が22億円と昨年の同時期に比べて53%増加し、輸出量も同27%増になったこと、ここ3年で見ても輸出額が3倍、輸出量が2.5倍になったことを明らかにしたと伝えている。

ショッピング観光から体験型の観光へとシフトしつつある訪日中国人観光客の間で、酒蔵の見学が人気を集めており、日本の清酒業界も中国人観光客を呼び込むべくさまざまな取り組みを進めているという。伝統的な技術の要素を多分に含み、深い味わいを持つ日本酒の中国での人気は、これからさらに高まりそうだ。(編集担当:今関忠馬)


世界的な日本酒ブームは、世界的な「日本食ブーム」と軌を一にしている。やはり日本食には日本酒が合うのだ。大和郡山市の中谷酒造は1995年(平成7年)に中国進出を果たし(天津中谷酒造有限公司)、2012年(平成24年)には年産7千石(1,260KL=一升瓶70万本)体制を確立されたというから、このブームを先取りされていたのだ。メインブランド「朝香」は、在中国日本料理店の約半数の店に置いてあるという。私も以前に取り寄せて飲んでみたが、国産酒に全く引けを取らない味だった。

「お酒の世界はパイの食い合い。いくら画期的な新商品を出しても、日本国民の年間アルコール摂取量は変わらない」という話がある。だから「海外に活路を求めるのだ」という理屈は全く正しい。日本酒は、日本のコメ文化が生み出した不朽の金字塔である。中国のみならず、世界に日本のコメ文化を発信しましょう!

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