tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

キッチンPEPITAのムルギーカリー

2009年02月08日 | 奈良のカレー
久しぶりにキッチンPEPITA(ペピタ 奈良市西寺林町)に行ってきた。以前ikaru(尼御前)さんが、ここの激辛カレーが思い出に残ると書かれていたのを思い出したからだ。訪れたのは1/31(土)の夜で、家族連れで行った。
http://homepage2.nifty.com/pepita/

メニューには、「チキンスパイシー・ムルギーカリー S721円/M945円 (22種のスパイスのみでテレビでも紹介 1981年より人気のPEPITAの仕上げのカリーです)」とあった。なお「ムルギー」とは、道玄坂(渋谷)にこの名前の有名な店もあるが、「ひな鶏」のことだそうだ。

それが冒頭写真のカレー(Sサイズ)だが、確かに辛い。ストレートな辛さである。しかし不思議と家内も娘も、美味しい美味しいといって、平気で食べている。「それなら家でも、あんなに甘いカレーばかり作らず、これほど辛いのを出してくれれば良いのに」と言いたくなったが、グッと言葉を飲み込んだ。

お店の2階

かつてはキッチンPEPITAに、よく足を運んだものだ。あまり来なくなったのは、勤務先からは駅(近鉄奈良駅)への逆方向になるで、より便利な店に方向転換しただけで、ここの料理が美味しいのは保証付である。この日は他にもパスタ類や「伊勢浦村産牡蠣のカキフライ 991円」などをいただいた。


カキフライ

たまに行くと迷うことがあるが、もちいどのセンター街と下御門商店街の境目の道を東に少し行き、角を南に折れてスグである。並びにある「おんどり」(焼き鳥)も「団」(お好み焼き)も、とても美味しい。いちどお訪ねいただきたい。

※TEN.TEN.CAFEのキーマカレー(奈良のカレーシリーズ・当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/3c633d0e6df12a79c9e7c46b01094def

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観光地奈良の勝ち残り戦略(21)トラベルライターから見た奈良

2009年02月07日 | 観光地奈良の勝ち残り戦略
2/3(火)、奈良女子大学で興味深い講演会があった。同大学の「平成20年度第5回 なら学談話会」」(主催:奈良女子大学文学部なら学プロジェクト)で、講師は旅行作家の多田みのりさん、演題は「トラベルライターから見た奈良」(15:00~17:00)だった。

ぜひお聞きしたいテーマだったが、あいにく都合がつかず出席できなかった。幸い、会社のN先輩が参加され、レジメと詳細なメモ書きをいただいたので、ここで紹介させていただく。
※奈良のコトナラ(多田さんのブログ)
http://naranokotonara.narasaku.jp/e5836.html 


喜光寺の花々(奈良市菅原町 05.2.6撮影=以下同様)

なお多田さんは『奈良のチカラ』(1890円 現代旅行研究所刊)という本を書いておられ、私も書店で立ち読みしたことがある。彼女のプロフィールは《東京都生まれ。昭和女子大学大学院修了後、さらに研究生として奈良女子大学大学院へと進む。が、研究よりも奈良を知ることに没頭。2000年、東京に戻り一般企業に就職。2002年にトラベルライターへと転職、(中略) 現在、歴史や温泉を中心としたライター活動を行っている》(BOOK著者紹介情報)。

いつもは20~30人の出席だそうだか、多田さんの講演には50人以上が参加され、主催者も驚いていたそうだ。

講演のレジメには《2.私が奈良に魅せられた理由 ●修学旅行で一目惚れ●通い詰めるほどに見えてくる良さ》とある。N先輩のメモによれば、景色は変わらないが自分は変わっていくので、飽きない。1200年前が地の底に眠っていて、イメージがふくらむ。京都に比べると感受性・想像力が試される街。トリビアが満載で、ある種宝探し的な面白さがある。

《3.奈良とほかの場所との違い ●奈良はどれだけ恵まれているか●歴史的に見た奈良という場所》では、地元は知らないし関心を持たないが、切り口が多彩で面白い(寺社詣で、遺跡巡り、むかし町歩き、季節の花、古道歩き、万葉歌碑めぐり、文人・画家・写真家の足跡をたどる など)。国宝建造物は全国213件中64件が奈良にあるし、世界遺産が3つもあるのは奈良だけだ。



《4.奈良に住む方々へのお願い~観光客とどう接してほしいか ●観光客が気づかない奈良の良さをアピール●もっと奈良のことを知り、誇りを持ってほしい》。

多田さんが奈良に住んだ2年間で、いろんなことに気がついたという。明けと暮れの鐘の音、若草山の木々のうつろい、湿度の高さ(うるおい)、大阪・京都に近い、天候に関する知恵(伝統産業とつながっている)、奈良発祥の事物の多さ…。《地元の人から聞いたこと、教わったことは、旅の重要な彩りになる。また来たいという原動力にもつながる》。

傾聴すべきは《・どうせ何もないという自虐的な発言や、何かを見にはるばる来たのに、物好きのように言わないでほしい。→けなす前に、来てくれたことへの感謝を伝える。自分の住む土地への愛や誇りを示して欲しい》。



ここで興味深いエピソードが紹介された。多田さんが「第1回奈良まほろばソムリエ検定」(奈良通2級)を受験しようと、はるばる東京から出てこられた時のことだ。奈良の飲食店で「奈良検定を受けるために東京から来ました」というと「あんたバカじゃない、わざわざそんなものを受けに来て…」と言われたというのだ。

う~ん、これはひどい。私も遠方に住む知人から「奈良検定を受けに来ました、というと、地元の人に『何、それ?』と言われた」という話を聞いたことがあるが、多田さんのケースはもっと悲惨だ。地元民として恥ずかしい。「もてなしの心」が聞いてあきれる。講演の後の質疑応答では、会場から「地元民が奈良の悪口を言うと罰金を取る、という条例を作れば良いのではないか」という提案があり、拍手喝采を浴びたという。

これは極端だとしても、私の経験では、地元の人はよく「奈良には何もない」と言い、わざわざ来てくれる人は「物好き」と見なしているフシがある。これはとてもおかしい。そもそも奈良の人は、あまりにも奈良のことを知らない。それなのに奈良検定受験者は、減少の一途だ。勤勉でお金持ちで教育熱心な奈良県民にとって、地元に関する知識など「想定の範囲外」なのだろうか。



多田さんがタイ旅行をされたとき(06年9月)、たまたま軍事クーデターが勃発した。戒厳令が敷かれ、観光もままならなかった。しかしその時地元の人は、「こんなことになって、申し訳ない。遠くから来てくれて、本当に有難う」と、観光の不足を心で補ってくれたという。これは見習わなければならない。

レジメの最後に多田さんは《・地元の人がいかに奈良ファン作りに貢献するか? それこそが奈良の印象を高めるきっかけになるのではないか》と書いておられるが、全くその通りである。私は著名人たちによる市町村の「観光大使」という代物を全く評価していないし、無用の長物だとさえ思っている。大切なのは地元民たちが地元の良さを知り、それをお客さまに伝えることだろう。


笠置町直送、とれとれの猪肉(08.12.27 魚佐旅館で撮影=以下同様)



昨年末(12/27)、魚佐旅館(奈良市・猿沢池畔)で「奈良を語るオフ会」(第2回)を開催した。当ブログの常連コメンテーターさん8人によるオフ会である。美味しいボタン鍋をいただきながら、地元民に地元の良さを気づかせるため、子供の頃からの教育(歴史、美術、課外活動など)、奈良検定3級の創設、観光ボランティアガイドへの参加などの前向きな意見が出された。以前天川村を訪ねたときは、定期的に勉強会をしている(郷土に伝わる民話などを勉強する)という話も聞いたことがある。





地元民全員が「観光大使」となるためのハードルは、そんなに高いとは思わない。何しろ地元のことだから、少なくとも土地勘はある。多田さんは《・道を尋ねられたりした時に、プラスαの気遣いがあるとうれしい→店が少ないけど、お弁当は準備したか・雨が降るみたいだけど、傘は持っているか・昨日雨が降ったから道が悪いかもしれないので気をつけて》と書いておられるが、この程度の気遣いはできるだろうし、逆に「この程度」でも、観光客はとても喜ぶのだ。

平城遷都1300年祭も近づいている。かけ声だけの「もてなしの心」より、具体的な行動が大切だ。
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あじわいグランプリ発表記念イベント

2009年02月06日 | 奈良にこだわる
昨日(2/6)、県農林部マーケティング課が主催する「あじわいグランプリ発表記念イベント」が、奈良ロイヤルホテルで開かれた。1階ロビーで「奈良で食べたいお弁当」の限定(先行)販売や、県内特産品の展示・販売、お菓子(奈良のうまいもの)の販売、県の事業から誕生した商品の販売などが行われた。
※奈良で食べたいお弁当、2/5に発表記念イベント!(当ブログ)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/076cbf1a0a45b1127ea5ec848591352a

2階では「奈良のうまいもの あじわいグランプリ 表彰・発表試食会」が行われた。昨年6月、県内外から募集した「奈良で食べたいお弁当」104点から、審査員によって選ばれた優秀賞15点と、一般県民による「あじわいグランプリ人気投票」で選ばれたベスト5点の表彰が行われるのだ。



開会挨拶で荒井知事は「奈良には美味しい食材があり、美味しいものを食べる場所にも景色にも恵まれている。しかし残念ながら、『調理』ということには、今まであまり関心が払われてこなかった」「これからは、奈良らしい景色を見ながら、美味しいお弁当を食べていただきたい」と挨拶。審査委員(副委員長)の為後喜光(ためご・よしみつ)氏は、「食べる立場に立って審査させていただいた」と講評。





入賞作品は、上記HPに掲載されている。この日発表された人気ベスト5は、
1位 奈良三菜(いろどり)弁当…味楽会
2位 大仏弁当…(株)イノウエ
3位 大和づくし弁当…久田利奈さん
4位 鹿弁(しかべん)…紺野優子さん
5位 雑穀入り山菜おこわのおにぎり弁当…鴻池智代子さん

なんと、3~5位の3人は高校生だった。この5点には、せんとくんからあすかルビーが贈られた。



会場内では試食もできたが、それにしても美味しいお弁当ができたものだ。ご飯ものも良いが、次に写真の「みやこうつり~遷都~―奈良育ちサンド―」(吉田奈麻さん)だけはサンドイッチで、《大和牛、大和肉鶏、大和野菜をピタパンにサンド。ピクルス代わりの奈良漬は新発見》という新感覚の逸品である。







今後販売予定の15点には、吉野の割り箸がつく。国産割り箸は、杉などの端材を利用して作るエコ商品である。木材を使うことは森林を保全し、CO2を削減することにつながるという素晴らしい取り組みである。今回はそれを記念し、ステージで、下市製箸協同組合による箸づくりの実演も行われた。





1階で行われた即売会も好評で、多くの方が買い物を楽しんでいた。先行販売された「奈良で食べたいお弁当」は、なんと販売開始後30分で完売されたというから驚きだ。











15点のお弁当は割り箸だけでなく、パッケージや包装紙などにも環境に配慮した物が使われている。地産地消で健康にも環境にも良く、何よりとても美味しいお弁当がどのように育っていくのか、これから楽しみだ。
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TEN.TEN.CAFE のキーマカレー

2009年02月05日 | 奈良のカレー
朝日新聞奈良版に連載されている「週刊まちぶら」に、ならまちが紹介されていた(09.2.1付)。
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000130902010001

(株)「地域活性局」社長のタダアキ(藤丸正明)さんも登場し、「今冬に奈良町の店舗などを使って芸術祭を開く計画です」というコメントが掲載されていた。
※おめでとう!奈良町情報館3万人突破(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/b786d27f394d9bf8daeef79f156d5980

和小物類を販売する「ならまち紅屋」のご店主(ゆかりさん)の写真も登場している。古い着物を再利用した和風のビンテージベアがお薦めで、「メード・イン・ジャパンと『もったいない』にこだわり、時代の最先端を行く店です」と話しておられた。
※ならまち紅屋さんのブログ(最近は更新されていないのが残念だが)
http://naramachibeniya.at.webry.info/





近鉄奈良駅からならまちに入るには、東向商店街からもちいどのセンター街を通るのが通常ルートだが、小西さくら通り商店街を南に下っても面白い。古梅園や伝統ある椿井小学校、椿井市場を横目に見ながら歩いていると、写真のような町家が見えてくる。





広い道を渡り左(東)に少し歩くと、この「TEN.TEN.CAFE(テンテンカフェ)」がある。「週刊まちぶら」にも紹介されていて、《シンガー・ソングライターの故河島英五さんの妻牧子さんが築80年の民家を改築し、歌手の長男翔馬さんの妻歩(あゆみ)さん(29)=写真=らと営む》とある。

奈良の美味しいカレーを探している私に、蔵武Sさんが、「TEN.TEN.CAFEにもカレーがありますよ」と教えて下さったので、早速訪ねてみた。





このお店は、いつもよく流行っている。ランチタイムには、たいていの人が「テンテンのお昼ごはん」(750円)を食べている。食後のスイーツを注文する人も多い。店先の提灯に出ている「酒と泪と男とぜんざい」(650円)は、大きな餅入りのぜんざいに、ほうじ茶がついた看板メニューである。
※テンテンのお昼ごはん(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/af2a4af5f8c2603b43067f70bc808b12

カレーは「マッキーカレー」(750円)という。メニューには《鹿児島県産無菌豚を水を使わずにトマトジュースで2日間煮込んだ特製のキーマカレーです》とある。

まずはひと口。濃い豚肉の味がトマトの甘味・バターの旨味とうまく溶け合い、とても美味しいキーマカレーに仕上がっている。スパゲティのミートソースにカレー味をつけたような具合で、辛さは「甘口」である。この辛さだと、子供さんでも大丈夫だ。

町家を改造した店内はとても落ちつくし、天窓から差す冬の光は、テーブルを魅力的に演出してくれる。

テンテンのお昼ごはんとスイーツしかご経験のない方も、ぜひいちど、このカレーをお試しいただきたい。
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菅原天満宮の寒梅

2009年02月04日 | 写真
2/1(日)、菅原天満宮を訪ねた。この神社は、奈良市菅原町にある「延喜式」式内社である。Wikipedia「菅原天満宮」によると、



《祭神は天穂日命(あめのほひのみこと)・野見宿禰(のみのすくね)・菅原道真であるが、元々は天穂日命のみであった。一帯はかつて菅原邑といい、菅原道真を出した菅原氏は、祖先がこの地に住んでいたことからその名がつけられたものである。天穂日命・野見宿禰は菅原氏・土師氏の祖神である》。





《創建の由緒は不詳であるが、この一帯を拠点としていた土師氏が祖神の天穂日命を祀ったものと見られる。延喜式神名帳では小社に列している。平成14年(2002年)、それまでの菅原神社から菅原天満宮に改称した》。





《当地は菅原道真の生誕の地であるとの伝承がある。「道真の母が菅原氏の本拠であるこの地に戻って道真を出産した」と伝えられており、神社の東にある池(現在は「誕生池」と呼ばれる)の水を産湯に使ったとも伝わる。ただし、それを裏付けるような史料はなく、道真とは関係のない菅家の旧館を道真の誕生所と誤ったものという説もある》。







道真は学問の神様であるが、「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」の歌で知られるように、梅をこよなく愛した。菅原天満宮でも、梅が少しずつ咲き始めていた。





奈良新聞(2/3付)によると、《8日からは「盆梅展」が始まる。「例年より2週間ほど開花が早い」と中村信清宮司。早咲きの寒紅梅が見ごろを迎えた》とある。

私が撮った写真は庭の梅と、屋外の盆梅であるが、盆梅展が始まると、屋内にたくさんの盆梅が並べられる(咲き始めの今は無料で梅が見られるが、盆梅展が始まると入場料500円が必要)。いちど足をお運びいただきたい。
http://www.jalan.net/uw/uwp3200/uww3201init.do?rootCd=04&afCd=12&vos=njalmsna06002&yadNo=361046&planCd=00682120&roomTypeCd=0045472
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