tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

長岡光彦さん(奈良市観光協会事務局長)の激励会(2014Topic)

2014年03月11日 | お知らせ
南都銀行OBで、公益社団法人奈良市観光協会の事務局長を務めておられる長岡光彦さんが3年間の任期を終え、本年(2014年)3月末日で退職される。これを受け3月5日(水)、「和洋遊膳 ほおずき」(近鉄高天ビル地下)で激励会(壮行会)を開催した。集まった仲間は日頃から親しい人ばかり10人。







3年前、観光協会に行かれたときは新聞などに大きく取り上げられた。民間企業から公的機関へ、しかも畑違いの分野なのでご苦労も多かったに違いないが、そんなことはおくびにも出さず「これからは、NPO法人奈良まほろばソムリエの会のお手伝いをさせていただきます」とおっしゃっていただいた。





土曜日(3/8)には遠方からのお客さまを連れて、奈良市内の寺院をガイドしていただいた。7月には「奈良まほろば館」(東京・日本橋三越前)での講話が入っているし、JTBとタイアップして実施しているバスツアー(美仏めぐり)のガイドにも、手を挙げていただいた。

長岡さん。貴重な戦力として、これから大いに期待していますよ!

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浦上切支丹流配記念碑が、大和郡山に(産経新聞「なら再発見」第68回)

2014年03月10日 | なら再発見(産経新聞)
産経新聞奈良版・三重版ほかに好評連載中の「なら再発見」、今回(3/8付)のテーマは「浦上切支丹流配記念碑 信仰守り通した人々の証し」、執筆されたのはNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」会員の石田一雄さん(奈良市出身・在住)である。なんと!カトリック大和郡山教会に、「かくれキリシタン」たちの墓碑があるのだ。これは私も初耳だった。では、全文を紹介する。
※トップ写真は、カトリック大和郡山教会にある「浦上切支丹配記念碑」(大和郡山市)



 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産登録を目指す文化遺産。構成遺産の中心は、国宝の大浦天主堂(おおうらてんしゅどう 長崎市)で、奈良とはゆかりがある。それがカトリック大和郡山教会(大和郡山市城南町)の「浦上切支丹流配(うらがみきりしたんるはい)記念碑」だ。
 発端は、江戸幕府にキリスト教が禁止されていた幕末の元治元(1864)年にさかのぼる。開港された長崎に居留するフランス人のため、カトリックの大浦天主堂が建てられた。翌年、浦上村の住民が天主堂のプティジャン神父を訪れ、キリスト教信者であることを告げた。これが有名な「長崎の信徒の発見」で、ローマ法王にも報告された。それ以後、周辺の村の隠れていた信者が続々と訪れ、秘かに教えを求めた。
 ところが2年後、浦上村の信徒たちが仏式の葬儀を拒否したことで、「隠れキリシタン」の存在が明るみに出て捕縛され、激しい拷問を受ける。
 明治政府は慶応4(1868)年、「五榜(ごぼう)の掲示」で江戸時代からのキリスト教禁止を維持し、捕縛した信徒の流罪を決定した。この事件を「浦上四番(しばん)崩れ」という。キリスト教の布教以来、4番目の大弾圧という意味だ。浦上村の全村民約3400人が名古屋以西十万石以上の20藩へ分かれて配流された。
 そのうち86人(戸主10人と婦女子76人)が郡山藩に預けられた。婦女たちは翌年1月、浦上を出て着の身着のままの姿で寒風の中を歩かされ、乗船して海路、大阪に上陸。そこから腰に縄をかけられ、陸路で大和郡山まで連れてこられた。乳飲み子を抱えた母親もいたという。
 先に捕らえられた戸主たちは、他藩預けの者と一緒に汽船で大阪に送られ、一足先に郡山に着いていた。
      ※   ※   ※
 家族は雲幻寺(うんげんじ 現在の良玄禅寺(りょうげんぜんじ)・同市茶町)で再会する。その後収容先は移っていくが、藩主・柳沢保申(やすのぶ)の寛大なおもんぱかりで強制労働もなく、生活面での不自由はなかった。ただ役人からは執拗(しつよう)に改宗を迫られ続けた。



カトリック大和郡山教会の建物

 その後、政府の実情調査で取扱いが甘いと指摘されてから待遇が悪化。真夏の炎天下の重労働にも従事させられていく。
 成年男子は、天川村にあった鉱山の採掘に従事させられた。食物は不足し、雪の降る寒さでも炭火は支給されず、特に老人や病人は苦しんだ。12~20歳の男女は両親から離され、奈良の大仏殿付近で紙製品作りに使われた。
 キリスト教信者への迫害は、諸外国から繰り返し抗議を受けた。5年後、日本政府の遣欧使節団はキリスト教信者への弾圧が不平等条約改正の障害になっていることに驚き、政府に知らせた。ようやく政府はキリスト教禁制の高札を撤去し、信徒たちを釈放した。配流者のうち約1千人が改宗し、約660人が命を落としていた。
      ※   ※   ※
 信仰を守って生き残った信徒たちは故郷に帰った後、配流の苦難を「旅」と呼んで信仰を強くし、浦上教会を建てた。
 郡山に預けられた信徒からは1人も改宗者は出なかったそうだ。しかし配流中に一部信徒が亡くなり、墓碑が雲幻寺に建てられた。
 墓碑は昭和44年にカトリック大和郡山教会に移され、記念碑とされた。扁平(へんぺい)の自然石に漢字で洗礼名と氏名が刻まれ、毎年11月3日には追悼ミサが行われている。
 故郷から遠く離れた地に移されても、執拗に改宗を迫られても、結束固く信仰を守り通した浦上村の人々に敬意を表したい。(NPO法人奈良まほろばソムリエの会 石田一雄)


キリスト教への弾圧は、明治に入っても続いていたのだ。「国家神道」の押しつけでひどい目にあったのは、お寺だけではなかったのだ。そしてその証しが、遠く離れた奈良県の大和郡山に今も残るとは…。

石田さん、興味深いお話を有難うございました!

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ならピ!特番、3月9日(日)深夜0時50分~1時50分オンエア!(2014Topic)

2014年03月09日 | お知らせ
「ならピ!」をご存じだろうか。2月22日(土)に第2回が奈良県文化会館で開催されたピアノが主役のコンサートである。同イベントの公式HPによると、

この冬、奈良で開催される、ピアノが主役のイベントです。私たちにとって身近な楽器「ピアノ」を愛する多彩なアーティストたちが集い、思い思いの演奏を繰り広げます。音楽監督は、数々の映画・ドラマの音楽を手がける服部隆之氏。一夜限りの豪華共演をお楽しみいただけます。これまでに聴いたことのない、ピアノの新しい音色が生み出されることでしょう。

同日のコンサートの模様が、今日の深夜0時50分~1時50分(厳密にいうと3/10早朝)、「ならピ♪スペシャル ナラノオト♪」として、MBSテレビで放送される。出演は、さかいゆう、佐田詠夢、松下奈緒と「ならピ♪ストリングス」。音楽監督・指揮は服部隆之氏、司会はMBSの西靖と豊崎里絵。

ぜひ今夜は、お見逃しなく!

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三瀬夏之介 風土の記(三瀬夏之介 個展)、3月9日(日)から開催!(2014Topic)

2014年03月08日 | お知らせ
明日(3月9日)から5月11日(日)まで、奈良県立万葉文化館(高市郡明日香村飛鳥10)で、「三瀬夏之介 風土の記-かぜつちのき-」が開催される。三瀬夏之介(みせ・なつのすけ)は奈良出身で、和紙や墨などの日本画の素材を用いながら、既存の日本画のイメージにとらわれない斬新な作品を作り続けている画家である。同館のHPによると、

三瀬夏之介 風土の記-かぜつちのき-
平成26年3月9日(日)~平成26年5月11日(日)


このたび、奈良県立万葉文化館では、奈良県の出身であり、現在も意欲的な制作活動を続ける新進気鋭の画家、三瀬夏之介の個展「三瀬夏之介 風土の記―かぜつちのき―」を開催します。

三瀬夏之介 風土の記-かぜつちのき-
歴史と風土、それぞれは縦軸と横軸となり日本の魅力の奥行きを形成している。古く奈良時代にも、歴史と風土がその縦軸と横軸とを交差させ、豊かな文化が形成されていました。さて、それから約1300年の時空を超えた今、奈良が生んだ一人の絵描きに注目します。彼の名は三瀬夏之介。奈良、京都、フィレンツェ、東北…と、これまでに彼が訪れてきたそれぞれの地から、多様な文化・風土を吸収した三瀬の作品は、ダイナミックかつ繊細で見るものを圧倒します。

1973年、奈良県出身である三瀬夏之介は、1999年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了、その後地元である奈良の高校で教鞭を取る傍ら、個展、グループ展の開催を重ね、2009年にVOCA賞、2012年には「第5回東山魁夷記念日経日本画大賞展」で選考委員特別賞を受賞するなど、近年注目を集める作家です。現在は、東北芸術工科大学の准教授として後進の教育にも力を注いでいます。

本展では、三瀬の代表作である「君主論- Il Principe-」、「ぼくの神さま」(ともに大原美術館所蔵)に加え、「日本」を正面からテーマに据えた「J 」シリーズや、パブロ・ピカソの「ゲルニカ」からインスピレーションを受け、震災後に制作された大作「日本の絵」シリーズ等と共に、本展初公開となる「風土の記」をモチーフに、世界における日本、日本における奈良、といった壮大なスケールで三瀬の故郷「奈良」を表現した新作を紹介します。三瀬ならではの視点と感性で表現される、飛鳥、奈良、そして「日本」。それはまさしく、歴史と芸術を交差させた現代の「風土の記」と言えるでしょう。

◎本展の見どころ
和紙に墨という日本古来の素材を使用し、意欲的に制作をつづける三瀬夏之介。そんな三瀬氏の個展である本展のみどころは、本展開催のために制作された、旗のような形状をした新作「日本の絵~小盆地宇宙~」と、全長約17mにもなる巨大なスケールで三瀬の故郷である「奈良」が表現される、本展注目の新作「風土の記」が、今回初公開の作品となります。

また、今までの三瀬の代表作の中からは、2009年VOCA賞受賞作品である「J」(第一生命保険株式会社所蔵)や、巨大な和紙に墨といったデリケートな素材や、表面に施されたコラージュの数々を見ることのできる「君主論- Il Principe-」、「ぼくの神さま」(大原美術館所蔵)の他にも、当館の展示室を縦横いっぱいに埋め尽くす大型の三瀬作品も、迫力満点のみどころです!

【三瀬夏之介】
1973年奈良に生まれた三瀬夏之介は、京都市立芸術大学日本画専攻を卒業後、同大学大学院美術研究科絵画専攻を修了し、2007年から2008年にかけて五島記念文化財団研修員としてフィレンツェへ研修、2009年にVOCA賞、2012年に第5回東山魁夷記念日経日本画大賞展で選考委員特別賞を受賞、現在は東北芸術工科大学准教授として後進の指導にあたる。

【イベント】※要観覧券
①アーティストトーク
 平成26年3月9日(日)14:00~(約1時間程度)
 三瀬夏之介氏によるアーティストトーク
 三瀬先生とともに展示室をまわります。
②ギャラリートーク
 平成26年3月30日(日)14:00~(約40分程度) 
 当館学芸員によるギャラリートーク

同時開催[飛鳥アートヴィレッジ2013]関連イベント
①トークショー
「三瀬夏之介と若き表現者たち-日本の起源で美を拓ひらく-」
 3月11日(火) 13:30~万葉文化館展望ロビー(先着150人参加無料)
②舞台古墳石室内にて
 三瀬作品と明日香村をモチーフにした映像作品を上映
 三瀬夏之介(画家)×宮永 亮(映像作家)
 3月11日(火)~22日(土) 1日数回(1回数分程度) 要入場料
 話題のプロジェクトマッピングで、
 石舞台古墳石室内に映像が映し出されます!
 協力: あすかサポート共同体
③飛鳥アートヴィレッジ」 参加アーティストの作品展示
 3月11日(火)~22日(土) 万葉文化館企画展示室 観覧無料
 ※詳しくは、明日香村HPでご確認ください。

【開館時間】10:00~17:30(入館は17時まで)
【入 館 料】一般600円 大学・高校生500円 小中学生300円
【休 館 日】毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
【主  催】奈良県立万葉文化館、日本経済新聞社、奈良新聞社


奈良出身・三瀬夏之介の「奈良」をモチーフにした新作など、斬新な作品の数々が一堂に展示される。関連イベントも充実している。ぜひ、足をお運びくださてい!

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月ヶ瀬 春の宴 in 尾山、3月16日(日)開催!(2014Topic)

2014年03月07日 | 奈良にこだわる
いつも今ごろになると、「月ヶ瀬梅林 見ごろ」のキーワードで当ブログに来られる方が増えてくる。なので「月ヶ瀬梅林の見ごろ速報」という記事を毎年2月にアップし、月ヶ瀬観光協会のHPや、ええ古都なら(南都銀行)のHPを紹介している。現在(3/6)の開花状況は、「ちらほら咲き始めてきました」ということだ。

そんな月ヶ瀬梅林の松田椎茸園駐車場(真福寺前・奈良市月ヶ瀬尾山214)で、「月ヶ瀬 春の宴 in 尾山」(主催:月ヶ瀬ミライ)というイベントが開催される。今回が初の開催で、入場は無料である。街かどナビによると、

三千世界一度に開く梅の花!

梅とお茶と麻の里「月ヶ瀬」で梅の花真っ盛りの3月16日日曜日、春の宴が開催されます。大正11年に名勝地に指定された月ヶ瀬梅渓。1万本ともいわれる月ヶ瀬の梅の花が咲き誇る景色は圧巻です!梅の花を愛でながら音楽と美味しい郷土料理とお酒で楽しい1日を過ごしませんか?

出演アーティスト
*suelu from 田山
*四季を舞う会 from 名張
*サカイナミ from 山添
*池田社長 from 新世界
*C-RAG兄貴 from 大阪
*hopefully...月ヶ瀬のバンドかデュオ?
*飛入り、楽器持込み大歓迎!

Food
*90歳のおばあちゃんの愛のこもった焼き椎茸
*月ヶ瀬のおばちゃん達
*西原さんのゆで卵
*鈴木農園の焼鳥BBQ
*月ヶ瀬商工会青年部の椎茸たこ焼き
*椎茸コロッケ
*都祁倉本酒造の日本酒
*ビール

Deco
*虹子 from 大阪
*石井大輔 from 大阪

入場料 無料です


「Food」は200円~500円程度。焼き椎茸は「振る舞い」だそうだ。イベントのFacebookには松田椎茸園の90歳のおばあちゃんがホットプレートで肉厚の椎茸を焼く写真がアップされていて、これは美味しそうだ。椎茸は、決してガスで網焼きしてはいけない。ガスからは水蒸気が出るので、ベタッと焼けてしまうのだ。

3月も16日となれば、梅も見頃になっていることだろう。皆さん、ぜひ「月ヶ瀬春の宴 in 尾山」に足をお運びください!

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