新型コロナウィルスワクチンは打った方がいいよ、と二回目をもうすぐ打つという時点で、千葉にいる友人が電話で言っていた。
打っていないというだけで偏見に晒され差別を受けるから、とも言うのだった。
副反応が多少あるとはいえ国がタダでやってくれるものを、『百万人と雖もわれ行かん』というような逆らい立ち向かう考えや気概は少しもない。
ただ思うのは、マスコミが数字の上昇を発表すればするほど、まだ大丈夫そうだな大したことないなと思ってしまうのはなぜだろう。
私が生まれる以前の話だけれど、色々と聞かされている結核と比較するからかもしれない。
叔母の一人が二十歳頃に結核で亡くなったと聞いているのだが、逆にまだ特効薬のストレプトマイシンが出る前の結核病棟から生還したという人も何人か知っている。
恐ろしい伝染病でありながら、身内が全部罹るわけではなく、特効薬のない時にでも手厚い看護を受ければ何が決定的に良かったかも分からないまま治る人もいるのだ。
カミユの『ペスト』も若い頃に読んで、座右の書となると思うほど感動した記憶がある。
昔のペストでさえ、よくわからないままでも注意深く気をつければ、罹らないでいられるというように楽観的な見方もした。
昨夜は『NHKスペシャル 最大の危機をどう乗り切るのか〜』を観た。
第5波の新規感染者は、ほとんどがインドで最初に発見されたデルタ株に置き換わっているという。
そうして昨日の感染者は15812人(過去最多)、重症者数1332人、東京は4200人、重症者は197人(過去最多)とのこと。
この数字もPCR検査能力が上がり、希望者も急増しての検査結果が反映されたからではないのか。
無症状で自宅で自主的待機のまま次の検査で陰性になって社会復帰する人はどれくらいいるのか。
それもどれくらいの日数で、年齢内訳はどのようであるか、というようなことが知らされない。
多くの情報をつぶさに比較しているわけではないけれど、私は把握していない。
マスコミは、逼迫した状態や滅多にない重症患者だけを取り上げて映しているのではないか、といつも猜疑心が湧く。
この重症者というのは1日あたりではなく、昨日現在ということなのだろうけれど、この一人一人がどうなったかが知りたいのだ。
そうして番組で紹介された予測では、8月末に東京都の新規感染者は3万人、重症者数は850人となるという。
あくまでこのままいけばという直線なり曲線の先のタラレバで全く信用できない。
ところで置き換わっているということは、どういうことなのか。
今までのアルファ株は集団免疫ができて、感染力が小さくなったということなのか。
デルタ株の国内での感染力は1.95倍と推定されると京大教授らが分析したそうだ。
何十倍と言われればビビるけれど、たった2倍たらずなのね、という見方をしてしまう。
番組では重症者に施す医療のうまくいった例も紹介していた。
大変な状況下に大変な苦労をしている医療従事者のことを『すごい!素晴らしい!』と思いつつ、ここまで医学、医術、医療全般の進歩した状況の先進国JAPANなのだからと、ついつい安心してしまう。
つづく
画像はコブシの実に張り付いていたカメムシ。
傷がかなり付いているということは、こいつが針を刺して汁を吸っているに違いない。
なんという名だったか、ナラカメムシだったか、オナラカメムシではないはず。
不正確な情報のままのブログで恐縮です。
*ナラカメムシではなく、クヌギカメムシではないかと思われる。
ナラとクヌギを取り違えました。