BSで何の予備知識もなく観たのだが、心温まるよい映画だった。同じく中国映画の「この櫂に手をそえて」を観た時の心持ちを思い出した。しかし「この櫂~」の子役の圧倒的な存在感ある演技力と比較すると、見劣りする気がした。
「北京ヴァイオリン」は現代中国が舞台だが、大掛かりなセットを用いるようなストーリーではないのでアクションシーンや大事故シーンがあるわけではないし何箇所かの同じ場所でのシーンが多い。まったくの素人としての感想だが、あまり金を掛けていない連続テレビドラマを縮小して映画仕様にしたというような印象を受けた。
良い映画だったのだ。そこそこ感動もしたのだ。けれども、ここはこうしたらいいのになぁ、あそこはもっとあれを強調してあーやったら・・・というような意見が自分の中にむくむくと湧いてくるのだ。名前のある登場人物は皆すばらしいキャラクターを演じていて、それぞれによかったのだけれど・・。
映画というのは沢山フィルムを回して、それを監督が切り貼りして完成させるらしいから、その完成品を試写してみないと、俳優はじめスタッフはどういう映画になったのか判らないのかも知れない・・・などと思ったりして、何だかすっかり監督気分にさせてくれる映画だ。もしかしたら、切り貼りの仕方でストーリーさえ変わってしまうのだろう・・・か。
そうだとしたら、というよりこの「北京ヴァイオリン」ではそうなのだろうと確信に近い感じを持った。観ている途中で、父親が二番目の先生に接近する時に話した事は作り話なのだろう・・と思ったのに、作り話ではなく真実という形で終わってしまった。実は作り話として映画を撮っていたけれど、監督が編集している間に、作り話としての部分を割愛してしまったのではないか・・・と思ったのだ。
作り話にした方が、ぐっと作品に深みが増すのになぁ・・・と自分が監督なら、こーしてあーして、そうしてというのを今楽しんでいる。それぞれのキャラクターに不満も不足もない。もっと沢山それぞれに演じさせて、長く深い作品にしたい・・・などと思ってしまうのだ。こんな風に思わせて楽しませてくれるのもそこそこすばらしい作品だからなのだろう。「北京ヴァイオリン」は余韻に浸るより、監督遊びを楽しませてくれる作品だ。
「北京ヴァイオリン」は現代中国が舞台だが、大掛かりなセットを用いるようなストーリーではないのでアクションシーンや大事故シーンがあるわけではないし何箇所かの同じ場所でのシーンが多い。まったくの素人としての感想だが、あまり金を掛けていない連続テレビドラマを縮小して映画仕様にしたというような印象を受けた。
良い映画だったのだ。そこそこ感動もしたのだ。けれども、ここはこうしたらいいのになぁ、あそこはもっとあれを強調してあーやったら・・・というような意見が自分の中にむくむくと湧いてくるのだ。名前のある登場人物は皆すばらしいキャラクターを演じていて、それぞれによかったのだけれど・・。
映画というのは沢山フィルムを回して、それを監督が切り貼りして完成させるらしいから、その完成品を試写してみないと、俳優はじめスタッフはどういう映画になったのか判らないのかも知れない・・・などと思ったりして、何だかすっかり監督気分にさせてくれる映画だ。もしかしたら、切り貼りの仕方でストーリーさえ変わってしまうのだろう・・・か。
そうだとしたら、というよりこの「北京ヴァイオリン」ではそうなのだろうと確信に近い感じを持った。観ている途中で、父親が二番目の先生に接近する時に話した事は作り話なのだろう・・と思ったのに、作り話ではなく真実という形で終わってしまった。実は作り話として映画を撮っていたけれど、監督が編集している間に、作り話としての部分を割愛してしまったのではないか・・・と思ったのだ。
作り話にした方が、ぐっと作品に深みが増すのになぁ・・・と自分が監督なら、こーしてあーして、そうしてというのを今楽しんでいる。それぞれのキャラクターに不満も不足もない。もっと沢山それぞれに演じさせて、長く深い作品にしたい・・・などと思ってしまうのだ。こんな風に思わせて楽しませてくれるのもそこそこすばらしい作品だからなのだろう。「北京ヴァイオリン」は余韻に浸るより、監督遊びを楽しませてくれる作品だ。