うなりしゃべり、がなりしゃべり、ねこなでしゃべり、おねがいしゃべり、したりしゃべり
こごとしゃべり、ぱずるしゃべり、はきすてしゃべり、のうがきしゃべり、てんびんしゃべり
《ねこなでしゃべり》
これは偶然ある会社のオフィスで、電話を次々に掛けている人に感じたしゃべり方だ。犬と違って猫はいきなり飼い主にさえ爪を出して引っかくことがある。それで、猫に接するときには『爪を出さないでね』『いきなり引っかかないでね』という気持ちがあって、ねこなで声になるのだろう。たぶん。
うなりしゃべりとは正反対のしゃべり方が、ねこなでしゃべりだ。敵意はないのですよ・・と上ずった声で優しく語り掛けながら、相手の様子を全アンテナを駆使してさぐる。最終目的は、おのれの意のままに手なずけようということだ。
営業活動で接待するときのことを面白可笑しく話してくれた人がいた。曰く『担当者に這いながら寄っていって、ほんでベンチャラ言いながら擦り寄ってお酌するんですわ!ほんま、その姿だけは嫁はんに見せたないですわ』と言いつつ、でも嬉しそうでもあるのだ。つまり手なずけて商売が成り立っているからなのだろう。
ねこなでしゃべりには、ときどきは爪を出してやらなければならない。そうしないとせっかくの上ずった演技力に磨きがかからない。これ見よがしに爪とぎをして見せたりもしたい。
ねこなでしゃべりに対してうなりしゃべりをしたらあまりに可哀想だ。猫を相手にしてるつもりが、犬だったらツライだろう。ねこなでしゃべりには、猫になったつもりで対するのが礼儀に違いないと踏んでいる。
(つづく・・・はず)
こごとしゃべり、ぱずるしゃべり、はきすてしゃべり、のうがきしゃべり、てんびんしゃべり
《ねこなでしゃべり》
これは偶然ある会社のオフィスで、電話を次々に掛けている人に感じたしゃべり方だ。犬と違って猫はいきなり飼い主にさえ爪を出して引っかくことがある。それで、猫に接するときには『爪を出さないでね』『いきなり引っかかないでね』という気持ちがあって、ねこなで声になるのだろう。たぶん。
うなりしゃべりとは正反対のしゃべり方が、ねこなでしゃべりだ。敵意はないのですよ・・と上ずった声で優しく語り掛けながら、相手の様子を全アンテナを駆使してさぐる。最終目的は、おのれの意のままに手なずけようということだ。
営業活動で接待するときのことを面白可笑しく話してくれた人がいた。曰く『担当者に這いながら寄っていって、ほんでベンチャラ言いながら擦り寄ってお酌するんですわ!ほんま、その姿だけは嫁はんに見せたないですわ』と言いつつ、でも嬉しそうでもあるのだ。つまり手なずけて商売が成り立っているからなのだろう。
ねこなでしゃべりには、ときどきは爪を出してやらなければならない。そうしないとせっかくの上ずった演技力に磨きがかからない。これ見よがしに爪とぎをして見せたりもしたい。
ねこなでしゃべりに対してうなりしゃべりをしたらあまりに可哀想だ。猫を相手にしてるつもりが、犬だったらツライだろう。ねこなでしゃべりには、猫になったつもりで対するのが礼儀に違いないと踏んでいる。
(つづく・・・はず)