鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

電車の特等席

2015年05月04日 00時34分50秒 | 随筆或いはエッセイ






先頭車両の最前部の立ち位置が特等席ではないだろうか。先日ちょっと呑む会があり、各駅停車で15分足らずの距離の京都に向かった。JR奈良線は単線なんである。東山三十六峰の裾を走るので、斜面をVの字に削った場所があったりしてローカル線風な景色もある。

座ろうと思えば座れるほどの空き具合だったけれど、わざわざ座らせてくれと言うのは年寄りの特権行使みたいだからやらない。空いていた最前部に立っていく格好になり、思わず知らずスマホを取り出してパシャパシャやってしまった。緊急連絡用の携帯電話と思われるものが写っていて、充電器がついている。撮影にはどうも邪魔になる。特等席立ち見客のために善処をお願いしたい。

電車内でシャッター音なんか立てたから、『どいつだ!誰だ!』となったはず。何のためらいも恥じらいもなく撮って、スマホをしまう時に、『注目されてしまったかな』と思ったものの顔を赤らめる歳でもなく、周りの視線を確かめるでもなく特等席で、また線路前方の景色にかぶりつく。
コメント (2)
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