雪の京都なんていう題を付けたら、屋根に雪が積もった金閣寺とか、欄干や擬宝珠に雪を載せた渡月橋なんかの画像を思い浮かべるだろう。
ところがこんな日にも生活者としての私は、朝7時すぎに自宅を出て、一号線の五条トンネルをくぐり、東山の山中を縦断する雪で真っ白な五条バイパスをソロソロと走るのです。
バイパスを抜けた三条通り蹴上交差点で信号待ちをしている時に、運転席からこの情景を撮った。
この蹴上という地は、右手の九条山の刑場に罪人の尻を蹴上げて向かわせるということからの名。
左の車は雪でタイヤが滑るから立ち往生しているようだ。
右の人は竹箒をどこからか持ち出して、車の前の雪を掃いている。
そんなことを延々と行先まで続けるつもりだろうか?
ノーマル・タイヤでチェーンも持っていないのだろう。
私は自慢じゃないけれど、スタッドレス・タイヤを付けて、チェーンだって積んでいる。
アルミ箱型トラックとその前2台の車が追突事故を起こして止まっていた。
小型のパトカーも来て事情聴取の最中。
皆がトロトロと運転していたけれど、それでも事故は起こってしまうということは凍結状態なのだろう。
私も10年ほど前に雪降りの中をノーマルで出かけ、追突事故こそ起こさなかったものの、わずかな坂なのに止まっていても車が滑るという事を経験している。
その時は渋滞の中、路肩に停めるのも危険だったが、何とか平らな横道に入ることができ、チェーンを巻いて事なきを得た。
再度、自慢じゃないけれど、多くの失敗とヒヤリを経験しているからこそ、用意周到ソロソロ走っているのだ。
スタッドレスが今冬初めて生かされた日になった。
だいたい年に1、2回しか、履いてて良かったと思う事はないのだけれど。