鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

立聞き&盗み見

2016年01月19日 20時52分12秒 | 懐疑・猜疑・疑義


テレビドラマは、立聞きと盗み見が多すぎると、またしても感じるようになった。
NHKの『あさが来た』は好きだけれど、あまりにも立聞きや盗み見が多い。
人に聞かれてはならないような話でも何でも、全部筒抜けってどういうことだろう。
立聞きする人と話し合う人たちが同時に映る画面が多いけれど、たいてい人は大事な話をする時でなくても、人の気配は敏感に感じるものだ。
普通でない鈍感人間ばかりのドラマ仕立てが多くなるのは仕方がないのか?
だいたい、わざわざ立ち止まって立聞きするなどという品のない行為をヒーローやヒロインにさせるものではない。
聞いてしまった方も、臆するでもなく恥じらうでもなく、厚かましさを全面展開する。
襖や障子や衝立の日本文化は、他人に内緒話が聞かれてしまうことを前提とする文化なんだろうか?
立聞きをする方が悪いのであって、話す方は相対する人にだけ責任を持てば良いという潔さなのだろうか?
昨日、風邪引きでコタツにもぐりこみテレビのチャンネルを変えていて、江戸幕府の大奥のしきたりをチラリと観た。
こういう番組は盗み聞きや覗き見的な感覚が湧く。
将軍が大奥で中臈と寝る時は、襖を隔てて別の中臈が一部始終を聞き耳を立てる役目を負っていたそうだ。
そうして、もう一方の側では坊主姿になった中臈も寝ずに控えるのだとか。
夜が明けたら、夜伽の相手も聞き耳を一晩中立てていた中臈も事細かにあったことすべてを報告する義務を負っていたのだそうだ。
そうかそれでか・・聞き耳文化は大奥からか・・なんて、なんとなく納得してしまったら安直すぎる。
見ても見ないふりができなかったり、聞こえても聞かぬふりができない下品な人間が氾濫しているということなのだろう。

画像は、ただ何となく桃山御陵の石段。
コメント (2)
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