鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

残念なセミの幼虫

2016年06月08日 07時04分02秒 | 


子どもの頃、かたい地面に直径2センチ足らずの穴があいているのをよく見た。
セミの穴だということで、稲わらを1本突っ込んでおくと動くことがあり、幼虫がいる証拠だが、掘り返して捕まえたことはない。
アリの穴は小さいが、地中から運び出した砂が周りに盛り上がっている。
セミの穴は、そういうことがなくて、ぽっかりと穴があるだけ。
掘った土はどうなったのだろう。
地上に出たら、まっすぐ脱皮するための樹上を目指したら良さそうなのに、穴があいた状態で中にとどまっているのも解せない。
大人が庭仕事で深く地面を掘ったりした時に、真っ白い未熟な幼虫が見つかることがあったけれど、動きが鈍いから興味がわかなかった。
セミの研究などという夏休み課題もなかったから、何の疑問も持たずにやり過ごしてしまった。
キュウリの苗を植えようと、庭を掘り返したら、セミ幼虫を掘り上げてしまったようだ。
もう一回り大きく、この姿に脱皮しないと終齢幼虫とならない気がする。
もごもご動いていたから、自力でもぐるか、えいっと早めの脱皮を始めるか、何しろ動きが鈍いので、観察は即諦める。
次の日に見たら、動かなくなっていた。
アリもたかっていないから、私が掘り上げてしまった時点で、命運は尽きたということなのだろう。
毎年と言っていいくらい、我が家の庭で脱皮し損ねたセミを見る。
成功した抜け殻もたくさんあるので、どのくらいの割合で羽化が成功するのか統計をとってみたい・・などと一瞬だけ思う。
コメント (2)
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