バス停からは遠い山の上にあるので、車でないとなかなか行きにくい寺。
拝観料の受付には誰もいなくて、『こんにちは〜』とだんだん声を大きくしていって初めて気づいてくれる。
気づいてくれた人というのが、本堂近くの地べたにしゃがみこんで草むしりをしていた作業衣のおじさんで、どうもこちらの住職さんらしかった。
何がどうという特色は挙げにくい地味なお寺なのだが、なんたって西国三十三所の一つだ。
十一番の上醍醐 准胝堂に登るのも大変だが、そこから山を下り、またこの山に上がって岩間寺正法寺に来て、また下るのは相当なハードスケジュールになる(私は若い時分に決行したことがある)。
(上醍醐 准胝堂は何年か前に火災で消失したからなのか、札所としての上醍醐寺の御朱印は下界の醍醐寺で受けられるようになっている。)
山の上に似つかわしくない鉄筋コンクリートのビルがあった。
たぶん巡礼者の宿泊施設で、それを経営しているから成り立っているのだろうと勝手な想像をした。
地味でもぼけ封じ観音霊場でもあるし・・。
石楠花の時季は綺麗なのだが、まだつぼみだった(3月30日金曜)。
追記;ネット検索してみたら、コンクリートの近代的建物は巡礼者の宿泊施設ではないようだ。十年ほど前に裁判沙汰もあったようで、なかなかに興味深いお寺。古池や・・・の俳句が詠まれた池があるとか。それを見逃したりして、どういうこっちゃの感あり。