検査薬投入7時間後に少しだけ気分が悪くなり力が入らなくなったのは副作用だったのかどうか
丸い絆創膏に肌色テープをグルグル巻いてくれたが、腕まくりしたらヨレて紐になっていた
本当の本当に自分は、また癌になってしまったのか、往生際悪く最終的検査を受けた。
私は何回か咳喘息になり、主治医の内科医から吸入薬を処方してもらったことがある。
そのことを伝えたから、手術寸前までいった前の病院では造影剤を使ったCT検査をしなかったのかもしれない。
喘息やアレルギー体質の人は、造影剤でかなりの副作用が起きる可能性もあるとか。
造影剤投与は採血と同じ要領だったから、チクリだけで大したことはない。
ただ投入直後は、いきなり股間がフワッと生温かくなって、寝小便を垂れた恥ずかしい感覚を思いだす。
あとはカーッと全身が熱くなって、サウナの戸を開けて熱風を受けた状態という感じ。
検査は15分ほどで終わり、そのあと長い時間を待たされて、医師から告げられたのは、奇跡でも医学的常識の覆りでもなく、はじめの病院と同じ見立て。
選択肢は甲状腺全摘手術か、しばらく様子を見るか、また別の病院でセカンド・オピニオンを求めてみるかくらいしかないようだ。
手術は2ヶ月待ちになるがいつやるか、それともやらないか、説明を受けながらその場で考える。
いろいろと聞くうちに、迷いに迷い、いさぎよさなんぞどこへやら、しばらく様子見ということにした。
「何もしなくても10年はほぼ大丈夫だと思いますよ、そうしたら男性の平均寿命の歳になりますからねぇ」と医師も言う。
「腫瘍が大きくなってきたり、声がかすれてきたら、さすがに手術を勧めますけど、今の状態は微妙でやるやらないの判断が難しいんですよね」とも付け加えた。
半年後にエコー検査をまた受ける。
理由はいくらでもつけられるが、もうしばらく悩みつつ、新生物と共存する所存。