ゲンノショウコのことは過去にいろんな形で取り上げたり、ついでに出したりしているのに、ブログ内検索をしてみても蒴果とゲンノショウコを関連付けていない。
ハリガネゴケ(針金蘚)を取り上げている折に、一度だけ蒴果を使用しているけれど、記憶していなかった。
昨日撮ったゲンノショウコの成れの果てたる独特の姿を撮ってから、蒴果の証拠を示していても果たして本当に種は飛んでいるのかという疑問が湧いた。
神輿草(ミコシグサ)の別名を物語る姿を現していても、くりんと巻いた果皮の先に種がまだ付いているではないか、と思った。
もしかしたら、この後の雨降りで雨粒が当たったらびよんと跳ね上がって種を飛ばすのか、などと想像もした。
NHKの『ミミクリー』という教育動画を見つけて観たら、果皮が跳ね上がって種を飛ばすスロー再生があり、そこで初めてガッテンとなった。
反り返った先にぶら下がっている茶色の豆は、種が入っていた殻なのだったが、まだ花を咲かせているのもあったりして成長過程を一緒に見せている。
身近な植物の中で蒴果は、スミレ(菫)、カタバミ(酢漿、片喰)、ユリ(百合)、アサガオ(朝顔)もそのようで、ようやく少し理解が深まった。