食卓に置いている水槽の中のホテイアオイは入れた当初の青々とした姿は影もなく腐る寸前だ。姿の見えなくなったエビノコバンが根元の辺りにいる筈だから、外の水槽のものと交換できないでいたのだ。時折この水槽は縁側に出して日光浴させていたのだが、やはり日光不足だったのだろう。思い立って外のホテイアオイを中に入れ、腐りかけはたらいに移した。最初にエビノコバンを発見したたらいだ。
腐りかけのホテイアオイをゆすぐように振ってから観察した。根が千切れてモロモロのごみ状になったのだが、直径1mmにも満たない丸いモノが無数に在る。いや、居る。水の動きではなく、意志をもつ自立した動き。円運動や放物線軌道。老眼鏡を二つ掛け、さらに天眼鏡で覗くのだが正体が判らない。ジェームスの子だと思いたいところだが、まさかそんなことはないだろう。顕微鏡が欲しい。ネットオークションなんかで捜してみようか、それとも質屋。どうしたって最新式を専門店で買おうという考えは出てこない。エビノコバンのジェームスも出てこない。
ホテイアオイの根に止っていることが多いヤマトヌマエビの泰葉とみどりは、新しい根に執心の様子だった。ホテイアオイのヒゲ根には餌になるプランクトンが多くからんでいるのだろう。その後少し目を離しているあいだに2匹とも脱皮した。殻を脱ぎ捨てたとて別に何も変身していない。仲がよいのか悪いのか、互いに反対を向いて並んでいることが多いが、尻尾が触れ合った途端に一方が相手をはじき飛ばす。エビノコバンに寄生されていないからそのパワーは激烈だ。水中でも体長の3倍ほど飛ばされる。
1匹だけになった野生のクロメダカの相棒をと思い、見つけた場所に行き11匹連れてきた。ヒメダカ水槽の1匹の方へ5匹入れた。前回は失敗したが、小川の水を沢山持ってきたので、それを容器に入れた中に6匹入れた。6匹ずつの別条件で育て、いずれはクロだけ合流させるつもりだ。6日経ったが全員無事。定着したとみていいのだろう。
ヒメダカとクロメダカの違いをアメリカンとマサイに喩えたが、やはりよく似た体型の魚に喩えるべきだろう。水槽のガラス越しに横からみると、サンマとタラである。ヒメは薄紅と銀白色に色分けされたカプセルを丸呑みしたような体型をしている。餌のやり過ぎなのだろうか? 尻尾の方が透けているのでなおさらのことメタボ体型に見える。その点、クロは流線型で美しい。動きも神経質に方向転換をしてメダカメダカしている。ところが、である。中で一番大きいクロの腹が白く太く妊婦のように目立ってきた。飼われるというのはこういうことでもあるのだろう。哀しいサガというか、悲しみよこんにちは、なのである。ちなみにメダカはサンマと同じダツ目に分類されるのだそうだ。
ヒメダカの親は先日2匹死んで3匹になった。メス2匹にオス1匹。メスの片方はこれまで観た内で一番多く卵をぶら下げている。1cm丸位の量の房をぶら下げている。もう1匹はその半分にも満たない量。オスは少ない方のメスに執心の様子で、周りを泳ぎ回ってしつこい。水草やホテイアオイの根にまだ卵はどんどん産みつけられている。オスが死んでしまったらどうなるのだろう。そう考えると逆の組み合わせの方が良かったのにと思ったりする。どういう形で生き残っても、子供たちの世代が追いつくかどうか。稚魚の一番手はかなり大人びて来たがまだ、かなり差異がある。
青汁状の水を何とかしようと、頻繁にブクブクのフィルター洗いをし、ヤクルトの容器を入れるとアオコがなくなるという水道局の工夫をテレビで知ったのでそれもやったら、奇麗になって底まではっきり見える透明度が出てきた。そうなると、これまた何か心配でしばらくはブクブクを止めた。そうしたら、一番日当たりのよい水槽はまた青汁状態に戻りつつある。外には全部で4つの水槽があるのだが、その青汁を他の水槽に少しづつ分け入れている。針状の水草が内側にびっしり生えてきて良い具合だ。ヒメの稚魚はその草を引きちぎって食っている。草の先端をくわえて頭を激しく横にふる動きに、けなげさを感じたり賢さを感じたり。
サワガニを大小2匹捕ってきたのだが、大は2日後に小は一昨日逃げてしまった。捜しても詮無いことと直ぐに諦めた。やはり百均タライでは浅すぎたようだ。回りながら助走をつけて螺旋状に飛び出る技を編み出したのだろう。死の脱出行でしかないのに。どこかで蟹なんかめったに食えないモノ供の食餌になっているのだろう。私だって何年も食べていないのに。
横倒しペットボトルに1匹残ったカジカは赤虫を時々やっている。水槽の底にいくらでもいる赤虫はタモの1掬いで10匹以上獲れるのだが、それを全部一度にやると、3匹位までは夢中で食う。だんだん食う速さも鈍くなって、半分口から出してしばらくじっとしていたりする。あるメーカーの素麺束に入っている一本しかない赤い素麺をありがたそうに食べている感じ。
観ていると、腹が一杯になるというのはこういうことか、という位に腹が膨らむ。透けて赤く見える。それでも赤虫が目の前にいると消化を促そうとするのか、横に張ったひれを震わせ体も尾も振るわせる。翌日になったら見事にすべて食い尽くしている。連れて来た時より少し成長したように見える。どれ位大きくなるか、永い付き合いになりそうだし、そろそろ手頃な容器を求めようと思う。
カワニナはネットで調べてみると哀れをもよおす。蛍の幼虫は何度もカワニナを噛んで蓋を閉じないようにしてから、消化液を出し肉を溶かしてすするのだそうだ。これから蛍の明滅を観たらカワニナなどの恨みがこもっているようにみてしまうかも知れない。私は今ウチにいる奴らを救ってやったのだと思うことにした。
腐りかけのホテイアオイをゆすぐように振ってから観察した。根が千切れてモロモロのごみ状になったのだが、直径1mmにも満たない丸いモノが無数に在る。いや、居る。水の動きではなく、意志をもつ自立した動き。円運動や放物線軌道。老眼鏡を二つ掛け、さらに天眼鏡で覗くのだが正体が判らない。ジェームスの子だと思いたいところだが、まさかそんなことはないだろう。顕微鏡が欲しい。ネットオークションなんかで捜してみようか、それとも質屋。どうしたって最新式を専門店で買おうという考えは出てこない。エビノコバンのジェームスも出てこない。
ホテイアオイの根に止っていることが多いヤマトヌマエビの泰葉とみどりは、新しい根に執心の様子だった。ホテイアオイのヒゲ根には餌になるプランクトンが多くからんでいるのだろう。その後少し目を離しているあいだに2匹とも脱皮した。殻を脱ぎ捨てたとて別に何も変身していない。仲がよいのか悪いのか、互いに反対を向いて並んでいることが多いが、尻尾が触れ合った途端に一方が相手をはじき飛ばす。エビノコバンに寄生されていないからそのパワーは激烈だ。水中でも体長の3倍ほど飛ばされる。
1匹だけになった野生のクロメダカの相棒をと思い、見つけた場所に行き11匹連れてきた。ヒメダカ水槽の1匹の方へ5匹入れた。前回は失敗したが、小川の水を沢山持ってきたので、それを容器に入れた中に6匹入れた。6匹ずつの別条件で育て、いずれはクロだけ合流させるつもりだ。6日経ったが全員無事。定着したとみていいのだろう。
ヒメダカとクロメダカの違いをアメリカンとマサイに喩えたが、やはりよく似た体型の魚に喩えるべきだろう。水槽のガラス越しに横からみると、サンマとタラである。ヒメは薄紅と銀白色に色分けされたカプセルを丸呑みしたような体型をしている。餌のやり過ぎなのだろうか? 尻尾の方が透けているのでなおさらのことメタボ体型に見える。その点、クロは流線型で美しい。動きも神経質に方向転換をしてメダカメダカしている。ところが、である。中で一番大きいクロの腹が白く太く妊婦のように目立ってきた。飼われるというのはこういうことでもあるのだろう。哀しいサガというか、悲しみよこんにちは、なのである。ちなみにメダカはサンマと同じダツ目に分類されるのだそうだ。
ヒメダカの親は先日2匹死んで3匹になった。メス2匹にオス1匹。メスの片方はこれまで観た内で一番多く卵をぶら下げている。1cm丸位の量の房をぶら下げている。もう1匹はその半分にも満たない量。オスは少ない方のメスに執心の様子で、周りを泳ぎ回ってしつこい。水草やホテイアオイの根にまだ卵はどんどん産みつけられている。オスが死んでしまったらどうなるのだろう。そう考えると逆の組み合わせの方が良かったのにと思ったりする。どういう形で生き残っても、子供たちの世代が追いつくかどうか。稚魚の一番手はかなり大人びて来たがまだ、かなり差異がある。
青汁状の水を何とかしようと、頻繁にブクブクのフィルター洗いをし、ヤクルトの容器を入れるとアオコがなくなるという水道局の工夫をテレビで知ったのでそれもやったら、奇麗になって底まではっきり見える透明度が出てきた。そうなると、これまた何か心配でしばらくはブクブクを止めた。そうしたら、一番日当たりのよい水槽はまた青汁状態に戻りつつある。外には全部で4つの水槽があるのだが、その青汁を他の水槽に少しづつ分け入れている。針状の水草が内側にびっしり生えてきて良い具合だ。ヒメの稚魚はその草を引きちぎって食っている。草の先端をくわえて頭を激しく横にふる動きに、けなげさを感じたり賢さを感じたり。
サワガニを大小2匹捕ってきたのだが、大は2日後に小は一昨日逃げてしまった。捜しても詮無いことと直ぐに諦めた。やはり百均タライでは浅すぎたようだ。回りながら助走をつけて螺旋状に飛び出る技を編み出したのだろう。死の脱出行でしかないのに。どこかで蟹なんかめったに食えないモノ供の食餌になっているのだろう。私だって何年も食べていないのに。
横倒しペットボトルに1匹残ったカジカは赤虫を時々やっている。水槽の底にいくらでもいる赤虫はタモの1掬いで10匹以上獲れるのだが、それを全部一度にやると、3匹位までは夢中で食う。だんだん食う速さも鈍くなって、半分口から出してしばらくじっとしていたりする。あるメーカーの素麺束に入っている一本しかない赤い素麺をありがたそうに食べている感じ。
観ていると、腹が一杯になるというのはこういうことか、という位に腹が膨らむ。透けて赤く見える。それでも赤虫が目の前にいると消化を促そうとするのか、横に張ったひれを震わせ体も尾も振るわせる。翌日になったら見事にすべて食い尽くしている。連れて来た時より少し成長したように見える。どれ位大きくなるか、永い付き合いになりそうだし、そろそろ手頃な容器を求めようと思う。
カワニナはネットで調べてみると哀れをもよおす。蛍の幼虫は何度もカワニナを噛んで蓋を閉じないようにしてから、消化液を出し肉を溶かしてすするのだそうだ。これから蛍の明滅を観たらカワニナなどの恨みがこもっているようにみてしまうかも知れない。私は今ウチにいる奴らを救ってやったのだと思うことにした。
ところでinsetは何を見ているのだろう?
ダブってますので、一つは消しておきます。
示唆に富んだ謎掛けですね。
月歩ワールドを展開して下さい。
insectは、水中から地中から空中から遷り変りだけを感じているのでしょうね。
子供電話相談室にTEL・・・・・なんで?
こうもりは・・・真相を知っている?
何で、すずめもメジロもハトも「電線にすずめが
♪・・・・」くるっと 回らないのには、どんな
仕組みが?工夫が?・・・とんびさんは
電線に「つかまって」おれますか?
真面目に答えるなら・・・
空を飛べるということは、すごい平衡感覚を持っているってことだから、電線につかまってバランスをとるくらい鳥には簡単なことなんです。
鳥が空を飛べるためには、たしか17kgの体重が最高限度だというのを読んだことがあります。軽いからバランスいいんだね。
なお、カラスは電線でくるくる回りをして遊ぶ個体がいるそうです。
とんびは、電線には止らずに電柱のテッペンに止ってることが多いけど、電線にずらーっと止ってるのを見たことがあります。舞鶴の漁港でのことでした。とんびは冬には集団でいる事が多いです。けやきなんかに百羽位止ってたり、川原に群れてたり、決して孤高を誇る鳥ではありません。
越冬の彼らも「足を下に下ろせば」
「楽なのにね」?・・・
夏休みは「疑問だらけ」ありがとう!
ウロコに覆われた脚は丈夫も丈夫、どんな条件でも大丈夫なんであります。
先日の日曜にカンカン照りの線路の上をスズメがちょんと乗った場面をみましたが、『あちゅちゅん』なんて鳴いて飛び退くこともなく平気な様子でした。
たしか、たいていの鳥は膝を曲げると足が握る形になり、伸ばすと開く仕組みになってるので、握力というより、膝の曲げ伸ばしだけでやってる筈。
鶴や足の長い鷺などは、脚をダランと下げないと飛ぶときのバランスが・・・。
これで、今晩は眠れないことのありませんように・・・。