たまたま猛々しく伸びるヨモギ(蓬)とヤブガラシ(藪枯)を通りすがりに引き抜いていたら、石の上にカナヘビ(金蛇)が這い上がり静止した。
こちらが動き回れば、それにつれて身を隠すのだけれど、こちらも静止して注目するので、カナヘビも様子見を保ち続け、そこには初めからアマガエル(雨蛙)が居たという状況。
そろりとスマホを取り出しても、じっとしているので3回シャッターを押すことができた。
アマガエルとカナヘビの偶然の出会いは、互いに捕食対象でも敵対関係でもないので、コンタクトもなしに別れた。
その直後、数メートル離れたところで、草色のバッタ(飛蝗)かキリギリス(螽斯)の仲間のちびすけを見つけた。
跳躍も飛翔もできない幼生なので、土の上をそれなりに急いで動き、草の葉に上がって一息。
身を隠すというのか、とにかく保護色の葉にようやく辿り着けたとばかりに動きを止めた。
先のカナヘビにでも見つかろうものなら、即刻喰われてしまうところだったから、出会わないで幸い。
もしかしたらアマガエルだって、カエルに成り立てのちびだったけれど、何日分もの餌とばかりに跳びついたかもしれない。
意外でした。
食うか食われるかの自然の中での何気ない一コマです。
争わない、智慧が備わっているというのに・・・
我々人間の、戦争の歴史は、いつ終わるのでしょうか?