左:伊那市章 右:みどり市章
力強い二つのアルプスは市の飛躍・繁栄を、桜の花びらは文化・歴史、そして下に流れる清流は輝かしい未来への発展を意味し、伊那市の美しく豊かな自然を表現しています(伊那市のHPから引用)。
長野県内で唯一未定であった伊那市の市章が決まったと先日新聞で知りました。二つのアルプスとは中央アルプス、南アルプスのことでしょう。旧高遠町は桜の名所、清流とは当然天竜川のことでしょう。
市町村章については以前も書きました。かつての「章」は市町村名の頭文字などを幾何学的に、シンプルにデザインしたものが多かったのですね。 例えば川上村は「か」、高森町は「た」、阿南町は「ア」、清内路村は「セ」、小川村は「小」、野沢温泉村は「の」、大町市は「大」・・・もしかしたら一番多いパターンかもしれません。
それに対して今回の合併で出来た新市町村の「章」は伊那市やみどり市(群馬県)のように具象的なデザインが多いような気がします。少ない実例を以って一般的な傾向のように捉えることはNGなんでしょうが・・・。
現代人は感性が鈍ってきていて抽象的なデザインでは、その意図がピンとこないから・・・などとその理由を捉えるのは早計に過ぎるでしょう。
今回の合併に伴っていったいどのくらい新しい「章」が出来たのか知りませんが、時間があれば調べてみたいものです。小学生の夏休みの自由研究にいいかもしれません。
以前の章と新しい章には異なる傾向がはっきりと窺えるだろ、私はそう推測しています。 どのような理由によるのかは解りませんが、どんな分野のデザインにも潮流があるようです。