透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ニッポン、ガンバレ

2006-06-11 | A あれこれ


ガンバレ!日本    

建築と本だけって・・・。いいでしょ、ルール外したって。シュートは外さないで!この時期、サッカーのワールドカップモード 全開!って人多いでしょうね。オーストラリア戦、勝ち点3をもぎとって!

烏威しと懸魚

2006-06-11 | A あれこれ



上:烏威し(060531)下:烏威しと懸魚 060611  

 またの機会になどと考えていると、いつのことになるのか分からない・・・。

懸魚(げぎょ)のついた民家が友人の家の近くにあることを思い出しました。車で出かけて、写真を撮ってきました。上の写真になくて下の写真にあるのが懸魚です。

いろんなデザインがあります。 烏威し(からすおどし)は木のままだと傷みやすいので、最近ではこの写真のように鋼板で包むようになりました。よく見ると板金屋さんのセンスによって葺き方が工夫されています。この二つも違いますね。

*川島宙次氏が『民家のデザイン』相模書房で「烏威し」と漢字で表記してい たので、今回はそれに倣いました。


 


路上観察  高山の町屋

2006-06-11 | A あれこれ


吉島家住宅外観 中央が入口どうじ 


高山市内の住宅外観 060610 

■ 高山地方では持ち出し梁や庇を支える腕木、垂木などの木口を白く塗っている。これがアクセントとなっていて美しい。写真を見ると吉島家住宅でも行なわれていることが分かる。

木口(切断面)は水を吸い易く腐朽しやすいことから、それを防ぐ目的で塗装したものが、意匠的に次第に洗練されてきたものだろう。梁や垂木の木口を銅板で包むのも本来の目的は同じ。 懸魚も元々は棟木の木口を塞ぐ目的だったのだろう。

以前書いた諏訪地方のすずめおどりも破風板端部の木口を塞ぐ板に意匠的な遊びを加えたものだと思う。

懸魚って何? 手元に写真が無いので、別の機会に紹介します。


 


吉島家住宅 観察記

2006-06-11 | A あれこれ

○仏間から中庭を見る(060610)

中庭と通りを仕切る高い土塀。障子の白と塀の紅殻との対比が美しい。 


○なかどうじから奥のギャラリーを見る

ギャラリーの壁は現在では大半がグレーだが、以前は全体が紅殻だったようだ。展示空間の背景の壁としてはグレーの方が好ましいのかもしれないが、建築的にはやはり紅殻だろう。それも塀のような少し薄めの色がよさそうだ。

この吉島家住宅では、入口どうじの奥行きがあって低い天井の空間によって、吹き抜けの空間をいっそう際立たせている。高窓からの光によって視線を自然に上方の小屋組みに誘導する・・・。 この卓越した空間構成には驚くばかりだ。

東京の友人のブログが吉島家住宅再訪のきっかけとなった。 感謝。