■ 今日の朝刊(信濃毎日新聞 070108)に昨日行なわれた長野県内各地の「伝統行事」がいくつか紹介されていた。 **で引用範囲を示す。
**松本市内で七日、正月飾りなどを燃やして無病息災を祈る伝統行事「三九郎」が行なわれた。** 前稿で私も書いた三九郎の紹介記事。市内では夕方暗くなってから燃やす。昼間燃やすより「火祭り」としての演出効果があるだろう。
**(前略)健康と豊作を願う小正月の行事「繭玉作り」をした。 養蚕の衰退で行なわれなくなった伝統行事を伝えようと二〇〇〇年から毎年開いている。** 伊那市の「みはらしファーム」というところで行なわれている行事の紹介。私も繭玉飾りを見なくなって久しい。
**長野市大岡で恒例の「道祖神祭り」 伝統行事に託す願い** 県の無形民俗文化財に指定されている行事。毎年写真付きで紹介されるのでよく知られている、と思う。注連縄でつくる神様の顔はユーモラスで素朴。記事によると長野市立博物館ではこの伝統行事を広く知って欲しいと見学会を開催したそうだ。
**よみがえった「紙御幣(かみおんべ)」生坂で64年ぶり 地域の伝統行事をなくしてはいけない―とかつての「紙御幣」を知るお年寄りらが企画した。** 戦争で人手不足になったことなどから昭和18年を最後に中断していた行事の復活! こういう記事を読むとほっとする、よかったなと思う。
お年寄りと子供たちが一緒になってタバコの葉を表現した高さ10mの紙御幣を作って吹雪のなか(そう、昨日は私の地区でも吹雪のなかで三九郎が行なわれた)で立てたという。五色の飾りがきれいだ。
この紙御幣はお年寄りの記憶だけを頼りに復元されたそうだ。「完成するまで不安だった」とのコメントが紹介されている。14日まで紙御幣は立てられているとのことだ。ほとんどの人にとって初めての行事。見に行きたいとも思うがこの雪道では・・・。
大岡は旧大岡村、長野市に合併した。生坂は「平成の大合併」でも合併しなかった小さな村。自治体のシステムが変わっても変わらなくても伝統行事が地域で守られ、継承されていくことを願う。