○ 『画像診断 病気を目で見る』舘野之男/中公新書
超音波探傷、鉄骨や鉄筋の溶接箇所に欠陥がないかどうか超音波によって探傷試験をします。 鉄骨の溶接箇所での超音波の挙動をグラフ化して、その形状によって欠陥の有無、程度を知り判定基準に照らして溶接の合否を判定します。建築の工事現場ではこのような試験が日常的に行なわれています。
医療の世界ではX線、超音波、CT、MRI、PETなどで得られる画像データが診断に欠かせないのでしょう。本書には体内の各部を「可視化する」さまざまな技術の原理や開発の歴史などの全体像が紹介されています。
今年は全く門外漢なテーマを扱った本にもチャレンジです。
**選択励起パルスを加えた直後はすべてのスピンの位相はそろっている。そこへ傾斜磁場を加えるとスピンの位相がずれ始める。位相がずれるに従ってエコー信号の強度が低下し、ついにはゼロとなる。その後、傾斜磁場を逆方向に加えるとスピンの方向はそろう方に向かい(後略)** 第七章 MRイメージングより引用
??、全く分かりません。どんな読者層を想定したんでしょう。私などは全く想定外の読者なんでしょう。なんとなく概念的に理解できるところもあるものの、大半は??
CTのボリューム・データにCGの技術を適用して造影された左膝窩動脈瘤の画像(ってよく分かりません)が載っていますが、立体的で怖いくらいの迫力です。技術の進歩は凄い。仮想手術(シミュレーション手術)にも使われているそうです。
「U1さん、これあなたの脳の断面ですけれど、スカスカですね」
「いい信州ミソがあるんですが、少し補充してもらえないですかね」
「・・・」
画像診断の説明、そう遠くない日の会話。