透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

年賀状

2007-01-14 | A あれこれ

 いつ知り合った知人・友人からのものなのか、小・中学校、高校、大学、社会 と時系列で分け、ここに親戚からのものを加えて、いただいた年賀状を分類整理しています。そして市販のカードホルダーにファイリング。

**時間がたつと、「友だち」だったはずの相手は、ただの「知り合い」になってゆく。上の学校に進んでからしばらくたつと、十数人いたはずの「友だち」は、気がついてみれば一人か二人に減っている。さらに上に進むと、その一人二人は、いつの間にか姿が見えなくなっていたりする。** (「長い夜の紅茶」川上弘美/ yom yom )
 



時の流れに篩い落とされることなく続く知人・友人関係、年賀状はその証。
きょうはお年玉プレゼントの抽選日、番号を確認したら先のルールに従って分類して保存します。


 


ゆるやかな秩序

2007-01-14 | B 繰り返しの美学


都市の美、それは都市を構成する建築群の「ゆるやかな秩序」によって創出される美だと以前も書いた。「ゆるやかな秩序の美学」

上の写真はある建設会社の今年のカレンダーの表紙。障害をもつ子供が描いた絵を採用している。すばらしい絵だと思う。

この絵もゆるやかに秩序づけられている。さまざまな動物が描かれているが、みんな左向きだ。そう、左向きに統一されている(右手で描く場合には左向きが描きやすい、ということもあるだろうが)。「ゆるやかな秩序の美学」という概念をビジュアルに示す分かりやすい例として挙げた。

いちばんタイトな、強い秩序とは、同じ動物の絵(例えば左下のライオン)の繰り返しを意味する。両者の間にはいろんな秩序づけが存在するが、その例を挙げるのは容易だ。同じライオンでも色が異なる場合、色が同じでも大きさが異なる場合、違う動物でも色が同じ場合、というように。

変化に富んだ動物達をゆるやかに秩序づけて描くと美しく見える。何故かは説明できない、理屈ではなく感性がそう知覚する・・・。

この絵を観ながら、「ゆるやかな秩序の美学」ということを考えた・・・。


* 前田建設工業のカレンダーの表紙を使用させていただきました。