透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

推理

2007-01-18 | A あれこれ



「推理」 既知の事実を基にして未知の事柄をおしはかること。新明解国語辞典

ブログにはカレンダーが表示されていて、アップした日の文字やますの色が変わるようになっていますね。このブログの場合、文字の色が黒から青に変わります。

友人はこのことを利用して、アップする日を決めて先月はカレンダーに市松模様をつくりました。今月は文字をつくっています。まだ今月の文字は完成していませんが、私はブログ名に因んだ、ひらがな4文字の単語の最初の文字ではないかと推理しました。その単語の最後の文字は「び」です。だから4月のブログのカレンダーは上の写真のように「び」になるのではないかと推理したのです。濁点が縦になりますが・・・。そのことを友人にメールしました。返信で「ハズレ」と知りました、残念。

ブログのカレンダーで文字や模様をつくる、おもしろいアイデアですね。


「硫黄島からの手紙」

2007-01-18 | E 週末には映画を観よう

昨年は確か映画の興行収入で邦画が洋画を二十数年ぶりに上回った、と聞きました。映画はそれ程頻繁には観ませんが、昨年は私も邦画のほうが多かったです。

「硫黄島からの手紙」 今回は硫黄島から届いた手紙への返信、映画の感想を。

栗林中将の指示で造られた硫黄島の地下要塞、その地中に埋められていた袋。調査隊によって発見されたその袋の中からから出てきた夥しい数の手紙、地中に埋めたのは栗林中将に処分を命じられた二宮和也君、西郷一等兵でした。

映画が始まってまず気がついたのは、カラーとモノクロとの中間のような色彩。色の数を減らして尚かつ彩度を落として明度を上げたような色彩。それが戦争当時に撮影されたようなリアルな雰囲気をよく出していました。

この映画で印象的だったのは二宮君、栗林中将を演じた渡辺謙と比べれば彼の演技は決して上手いとは言えないけれど、存在感を感じさせるなかなかいい演技でした。

若い奥さんとパン屋を営んでいた彼に召集令状が届きます。彼は妊娠中の奥さんに生きて帰ると誓って硫黄島へ。

日本にとって本土防衛の拠点という位置付けだった硫黄島での激しい戦闘、淡々と描かれる戦場の惨禍。孤立無援の日本兵達が地下要塞で次々に自爆していく・・・、その中で際立つ二宮君、西郷一等兵の「生きる」という意志。

捕虜となった米兵が携えていた母親からの手紙の「生きて帰って来て」というメッセージを静かに聞く日本兵達。敵対する国でも個人のレベルでの思いは同じ・・・。戦争とは一体何なのか。

外国映画で描かれる日本の姿にはいつも違和感を覚えましたが、この映画は確かにハリウッドが創った「日本映画」と評してもいいと思いました。

「二宮君が硫黄島で書き残した手紙が彼の娘に届けられる、六十数年の歳月を経て全く偶然の出来事によって。過去からの手紙に綴られていたメッセージとは・・・」

私はそんなラストシーンをイメージしていたのですが、いつの間にかエンドロールが流れ出していました。

今年は映画を観ようと思います。